あるSNSで、国産バイクに乗り続ける40代の男性の話がとても興味深かった。

その人は若い頃からハーレーが欲しくて、でもお金がないので国産バイクを買ったが、それをずっと大事に乗っているらしい。

40代の後半を迎えた今でもハーレーが欲しいのだが、やっぱりお金がないので、このまま国産バイクを乗り続けるという。そんな内容に色んな人から「◯◯も良いバイクですよね!」や、「私も◯◯乗りです!」みたいな賛同が寄せられていて、オレは全然知らない・面識のない相手ながらも「(おいおい何を言ってるねん)」と、物申したい気持ちを必死に堪えた(苦笑)。

オレの知りうる限り、ハーレーに乗っているお金持ちなんて1割か2割程度しか居ない。
圧倒的に貧乏人の方が多いし、もちろんオレも大貧民である(苦笑)。

バイブズには定期的にそんな投稿が寄せられるのだが、編集部の人からの決まった意見も同じ。「乗りたいバイクに乗れば良い」で、まさにその一言だと思う。

40代後半を迎えても『お金がない』なんて人は、そこから先でお金持ちにウルトラCする事なんてあり得ない訳で、ほぼ間違いなく40代後半の年齢で『夢を諦めた』と言っても良い気がする。

リターンライダーの様に、高齢になってから乗り出すスタイルもあるが、『若さ』や『時間』はお金では買えない。
殆どの人が無理してハーレーを買って、維持するために四苦八苦頑張っているのだ。

それを乗り越えたから現在のオレが在る訳で、「すごいッスね」なんて褒められたって、若い頃は休みの日すら日雇いのバイトをしていた時期もあった(苦笑)。
会社には自分で弁当を作って持って行ったり、節約の為に飲み物すら自販機で買わず、近所のスーパーで買い溜めしたペットボトルを持って行ったりしていた(苦笑)。

キャンプ道具を積んで走ればバイカーなんて言われるが、外で寝るしか金が無かったからだし、ハーレーを維持する為に全フリしてきたと言っても過言ではない(苦笑)。

行動を起こさずして諦めている時点で、無料の『情熱』すら、たかが知れている様にも感じてしまう。

もちろん国産バイクが悪い訳でもないし、オレも風乗りジョニー号という国産バイクに乗っている。

ただ、国産バイクで見られる景色や世界がある様に、ハーレーでしか見られない景色や世界があるのだ。

それを知っているだけに、憧れだけで済ませて歳を取っていく事が何とも勿体ない気がしたし、お金を理由にしながら、結果『損』をしていると思うのだった(苦笑)。

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*メールの紹介*

『ティンコンカンコンーはぁ!? でさぁ~ねぇ~』さん(?)からメールを頂きました。
ありがとうございます(笑)。

題名: 洞察考察の鬼

バリバリ現役の脚本家はちゃうねぇ~(笑)
かなりの経験積まないと出来ねぇっス(驚)
画力もあるってんだからビビるわ(汗)
何度もブログ読んでますが勉強になります(◎-◎;)
苦手な事ってあるんスカ(カスタムも端ねぇし)
一体どこでそのスキル身に付けたんΣ(゚Д゚ υ)
提案ですがこのブログ書籍化しねースカ?
ルーツも含めて売れますワ~(笑)
濃厚なシゲさんワールド爆誕ヨ

ありがとうございます、恐縮です(苦笑)。
お話しした様に、オレは誰とも顔を合わさず仕事をしているので、毎日リアルに直面してるんです(苦笑)。

例えばディレクターとして漫画家さんに指示を出す。漫画そのものにガンガン赤字を入れてるから、描き直される漫画家さんは凹みますよね…それを戻した際の文章も「よろしくお願い致します」「今後は注意して頂きたいです」などと固いと『重い(=辛い・苦しい)』(汗)。漫画家さんだって息が詰まるでしょうし、でもオレの仕事は漫画家さんのパフォーマンスを最大限に引き出す(ヤル気を継続してもらう)事でもあるんです。
なのでオレは漫画家さん・オレ・クライアントのグループ以外にも、漫画家さんとオレだけの個別をそれぞれ持っていて、「さっきはクライアントの手前、キツめに言っちゃいましたけど、◯◯は良かったですし、細かい箇所も気づいてますので頑張って下さいね!」なんてフォローを入れてます(笑)。

そこで敢えて『人間味』を加える事で、厳しい指摘を緩和させながら、次のステップを目指してもらう訳ですね(苦笑)。

それはクライアントに対しても同じで、雇い主だからといって固ッ苦しい文言ばかりを並べてたら、真面目だと伝わってもそれ以上の関係には伸びない。砕けた文言も織り交ぜる事で「これは内容的に単価を上げてもらわないと厳しいッスよ(泣)」みたいな、関係を壊さずに弱音を吐いたり、価格交渉に持ち込んだりできる様に発展します(苦笑)。

結果自分にとってはどちらもプラスな訳で、それを使いこなせるか次第で強力な『武器』になるのです(笑)。

これは漫画も同じで、文字があってこその漫画なので、文字も含めた上での読み易さも追求しなければなりません。
例えば、有名な『鬼◯の刃』なんて、作者は当時26歳だかの女性だったはずですけど、「幾星霜幾星霜(いくせいそういくせいそう=非常に長い時間が経過したことを表す意味)」なんて説明が出てきます。
普通ゼッタイ使わない言葉ですし、重み(いかにホントに長い時間だったか)が増しますよね(汗)。『絵』が上手いだけじゃないですし、自分でも読みながら「(なるほどなぁ…)」と吸収する事が大切。

そうかと思えば、バスケ漫画『スラム◯ンク』の緊迫した試合シーンの様に、文字を一切使わずに描く事で、読む人は『絵』に集中できる。しっかり躍動感なんかも表現できているからこそ、見る側も引き込まれるし、「(スゲェなぁ…)」と感心しています。

だからディレクターなんかをしてると、「何でもゴチャゴチャ描くな」と怒る事が多いです(苦笑)。

例えば、ゴミを捨てる=「ポイッ」←この文字いらない(笑)。
『絵』で見せろ(表現しろ)という訳で、読者も馬鹿じゃないから『流れ』である程度は解るし、勝手に理解してくれます。
1つのコマの中に『情報』を詰め込み過ぎると疲れるし、途中で飽きられてしまう。
そして絞るからこそ、イザという時に入れる一文の重み(説得力)が増すんです。

それが解らないのか自信がないからか、色々入れてくる漫画家さんが多いですね(苦笑)。

もちろんゴミを捨てる例は、敢えて「ポイッ」の文字を書いた方が良い場合もあるし、そのコマに一切文字が無い場合などは、逆に「ポイッ」という文字だけが注目され、活きてくるケースもあります(笑)。

漫画はホントに奥が深いですから、仕事としてやり取りするメッセージで使う文章&文字の影響を理解し、使いこなす事が大事。結果漫画でも文字を活かせれば、作品の精度も上がります。
極端な事を言えば絵が多少下手クソでも、『文字』で笑わせる・泣かせる(読む人の心を動かす)事はできるのです。

今どんどん普及しているAIだって、描かせる為の『指示』は『文字(文章)』です。
色んな言い回しを指示して描かせ、何百種類の中からマシなイラストを出しているに過ぎません。

日本語というのは組み合わせ次第で表現(相手に与える印象)は無限だと思ってますし、AIが普及しても全ての攻略は難しいと思ってます。

一銭にもならないこのブログだって、自分の文字を扱うスキルに繋がっているので、全く無駄ではないですし、ちゃんと役に立っています(笑)。

なにせ絵は子供の頃から上手い方でしたが、脚本家として食える様になったのはブログのおかげでまだ数年、最近ですからね(笑)。
解り易い例ですけど、人生で無駄な事なんて無いのかも知れません(笑)。

オレが言える事はそんな感じです。
ありがとうございました(笑)。

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