オレは仕事柄、誰とも会わずにメッセージのみで仕事のやり取りをしているのだが、このメッセージという『文章』と向き合っているからこそ、その重要性を感じる事が多い。

業界的には当たり前なのか、テンプレートの様な定型文もあって、お決まりの例文(?)の様な一文もあるのだが、お決まりなので送られた相手も解るし、何も無いよりはマシ程度のモノだ(笑)。
だから印象も良くないし、良くない理由は言うまでもなく、相手にバレている=『気持ちが伝わらない』からである(苦笑)。

この『気持ちが伝わらない』事が非常に重要で、今注目されているchatGPTの様なAIが普及すれば、もっとスマートな定型文を勝手に返してくれる様に進化するのだと思う。ただ、それも相手に『見抜かれる』と思うのだ。

文章『だけ』で気持ちを表現して伝える事、『印象』で相手を『動かす事』は、それぐらい高度で難しい。

例えば、『ちょっと怒ってる(=次は気をつけてね、でもあんまりマジになって悩まないでね)』や、『すごく嬉しい!(=次も期待してるし、応援してます!)』なんていう様な文章には『言葉のウラ』がある訳で、俗に言う『真意』にも当てはまる。

コイツを正確に表現する為に『!』を入れたり、カタカナを混ぜたり、『…』なんてアクセントを使ったりする。
「本当ですか?」や「本当でしょうか……」と、
「ホントですか??」、「マジッすか(笑)」は、相手に与える印象が違うのである(笑)。

もっと解り易くいうと
「大丈夫なんですよね…」=(心配寄りで、相手に対しても『重い』印象)
「大丈夫なんですよね??」=(「お願いしますよ〜」的な『中ぐらい』以上の関係性で出せる表現)
「大丈夫なんスよね!?」=(仕事の関係以上・友達未満で『フランク』な関係)
「デェジョブなのかよ?」=(対等、『底辺』レベル:苦笑)

この様に、漢字やカタカナを織り交ぜるだけでも相手に与える印象は大きく変わるし、文章だけで解釈する相手との関係において、文字の使い方というのは非常に奥が深いのだ。

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オレは仕事柄このテクニックを駆使(?)して関係者と渡り合って(?)いるのだが、足りない人は本当に足りないし、足りない=『伝わらない』ので、色んな面でマイナスになる。

それは頑張りや努力が伝わってない事と同じで、見えない相手とやり取りするからこそ、『文章』というのは重要なツールなのである。

サラリーマン時代、電話に全然出ないヤツが結構いて、よく問題になっていたのだが、コミニュケーションが取れない層はどこであろうと一定数いて、それは電話すら使わないメッセージのみの世界でも存在している。

人間独りで生きてる訳ではない以上、コミニュケーションは必要なのだが、それが文章のみとなると難易度は格段に上がるのだ。

AIが普及したとしても見抜かれると言ったが、見抜ける(『バレる』という相手にとって嫌な気持ち)=感じる事の反対をすれば、相手に伝わる事になる。ただ、それを正確に上手く伝える事が難しい。

日本語というのはそれぐらい奥が深いし、職業関係なく、今から着目して重要視するべきだとオレは思うのである。

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