ずいぶんと懐かしい物が出てきた(笑)。

オレは昔から地図が大好きで、あの『平面』で作られた地点から実際に辿り着いて見渡す世界にワクワクしてしまう(笑)。

大きなツーリングがある度に地図も積んで走っていたし、できるだけ広範囲を補える地図を買っていた(笑)。

バイク用に作られた地図は非常に良く出来ており、何度開いても破れない様にルーズリーフ状で開きやすい形状になっている。しかも雨に濡れても大丈夫な様に、全てのページがコーティングされているのだ。

高速道路の料金表まで書かれており、これも非常に便利。ETCが普及してない時代にどれだけ助かっただろうか(笑)。

四国一周のひとり旅に挑戦する時にフンパツして買った地図は、ずっと欲しかった巨大な地図で、これを縛って東京から出発したのだから、どれだけ邪魔だったのだろうかと思う(苦笑)。

しかもコイツはバイク用じゃないから防水対策もしていない(汗)。
デカイのでゴミ袋に入れて濡れない様に防水し、気合いで四国まで積んで行ったが、本屋で買った時はデカイ地図はこの1冊しかなく、後で知った事だが売れ残りの古い地図だった(汗)。
高知を出てから愛媛を目指す途中のスタンドで、地図を見せて店員に道を尋ねたら「この地図には載ってないけど今はこのウラにバイパスができてる」と言われてショックを受けた悲しい思い出があるが、それでも『ここまで来た』『今はここ』『目的地まで…』と夢を膨らませたものである(笑)。

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フンパツして買った一番大きな地図は、当時の体感的には¥5,000〜¥6,000だった記憶で、これから四国を目指すのに余計な出費をかけたくなくて、それでも必要だと迷いに迷って買った物だ(笑)。
実際に値段を見てみたら¥1,900と安かったので、当時のオレの金銭感覚も大人になったのだろう(苦笑)。

今はスマホで地図を見る事が当たり前になって、高速道路のSAでさえ紙の地図が置いてない所もある。
重いし邪魔だし嵩張るしで当然なのかも知れないが、時代の流れに寂しさも感じてしまう(汗)。

思えば昔はETCも無く、バイク乗りは料金所を越えてから一旦停まってチケットや財布を整理したり、荷物の緩みをチェックしたりする事が当たり前だった。
そのまま皆んなで写真を撮ったり、タバコを吸って小休憩なんかをしたものだが、ETCが普及した今は料金所も直行で、停まらずに先を目指してしまう。

便利になっている事は間違いないのだが、不便でも良い時代だった事は間違いなくて、それでも楽しかったし夢中で走っていた。

『新しい地図』なんて言葉は夢があってカッコイイが、『旧い地図』もまた、古(いにしえ)という歴史が染み込んでいて、旧いバイクにずっと乗り続けてきたオレにとっては、見た目では解らない美しさを感じる。

この先も使う事はない地図ではあるが、ちょっと処分するには惜しい、また懐かしい気持ちになれる貴重なアイテムとして、捨てずに残しておこうと思う(笑)。

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