年が明けて早々に、ディレクターをやっている会社のクライアントと通話で話してミーティングをした(笑)。

普段はメッセージのみのやり取りなので、音声として話すのは1年ぶりぐらい。その時も音声のみで顔出しはしてないので、オレがガラッパチだという事はまだバレていない(苦笑)。

この会社ではオレはディレクターなので、実際にモノを作っている訳ではない。
クライアントがリサーチして書いてきたシナリオをオレが校正して正しい文章に直し、漫画になる様にコマ割りをしながら、漫画としてのコミカルなエッセンスなどを織り交ぜて直す。

完成したシナリオを漫画家さんが描いてダメ出しし、クオリティの高い漫画に仕上げる事がオレの仕事なので、要所要所に関わってこそいるものの、極端な事を言えばオレが居なくても漫画自体は完成するのである(苦笑)。

なのでオレの報酬に対して金額を決める事が難しく、多い・少ないのジャッジが困難なのだが、今回オレから通話で話すから時間を作って欲しいとお願いした理由は価格交渉、オレの報酬を上げろという相談だった(笑)。

もちろんオレとしては割に合わない仕事はしていないし、損をする様なら他のクライアントを探す。
実際ページ数によっては描いている漫画家さんより多く貰う時もあるぐらいだが、この仕事で食べているし、フリーで活動しているプロならば当たり前の事だ(苦笑)。
ただ、『儲かってるか?』となれば少し微妙で、オレはオレで上を目指してどんどん収入を上げていかなければならないし、現状に満足してしまえばソコで終わってしまう。
価格交渉をするなら年明けは絶好のタイミングで、オレの扱い(報酬)について話し合える時間的余裕もあるし、オレも改めて自分の仕事を売り込んで、クライアントに再認識させる事ができると思った訳だ(苦笑)。
それはオレを使う事による付加価値で、オレならシナリオを書きながら漫画も描き、漫画家さん達をやる気にさせて高いクオリティの漫画を仕上げる事で、他の人には頼めない特別な事になる。

そして最も重要な事は、オレを使う事でクライアントが『好きに動けること』であり、面倒な手間を一手にオレが引き受けているからこそ、クライアントは他の事に労力を注げる。要はクライアントは『時間』をオレから買っているのだ。

そういう事情も踏まえた上でクライアントと話し、「金額を『いくら上げてくれ』とは言わない。去年のオレの仕事を見て、『いくら払えるか?』を言ってくれれば、その金額をそのまま受け入れる」と伝えた。

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クライアントからの回答は今までの2倍。これはオレにとって非常に大きい驚きの金額だし、クライアントからは「それぐらい助かっている」と言ってもらえた(驚)。

仮に自分の給料が翌月から2倍になる事を想像してもらえば、その大きさも解り易いと思うのだが、2倍という事は今までの半分の仕事量で毎月稼げる計算にもなり、それはオレ自身の『時間』の確保にも繋がる。
これはオレにとって金額以上に大きい、嬉しすぎる評価でもあるのだ(笑)。

フリーで活動していると、この価格交渉が難しく、下手をすればクライアントから「アップできないので今回の仕事で最後にしましょう」なんて切られる羽目に遭って藪蛇になり兼ねないし、クライアントもコッチが黙っていれば報酬を上げる訳がない(汗)。

漫画家さんたちもそれが解っているから自分たちから言ってこないが、俺は漫画家さんにも「そろそろ報酬を上げてやるべき」と、クライアントに突っ込んで交渉している(苦笑)。
実際今回も1人の漫画家さんの報酬アップを勝ち取ったのだが、漫画家さんにしてみれば何も言わなくても勝手に報酬が上がる訳で、普通なら絶対あり得ないし「オレからのお年玉の様なものだから今年も頑張ってね」なんて言えば、「ホントにありがとうございます!」なんて喜んで、更にヤル気を出してくれる訳だ(苦笑)。

もちろん実績が伴って業績が伸びている理由が一番大きい事は言うまでもないが、オレの様な仕事でも収入を増やす事はできるし、ちゃんと実践しているのである(苦笑)。

ただ、オレもますます手が抜けなくなるし、今年は頑張らなければならない(汗)。

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