数日に渡ってYouTube業界について触れ、厳しい現実を説明してきたが、『これは難しくリスクが大き過ぎる』と判断したからこそ、オレ自身が自分のチャンネルにはそこまで踏み込んでいない。

やはり『資金だけを出す』というスタイルのクライアントは弱く、デジタルの世界でありながら実際の店舗として店を出す事と大して変わらない。自分が何もできないのであれば、よほど戦略を練らなければ成功させる事は難しく、安易にスタートさせた所で採算が取れず、引くに引けない状況に陥る事は昨日までに説明した通りである。

ただ、チャンスがある事も事実で、長く業界の現場に関わってきたからこそ見えてくる事もあり、1つは明らかにユーザーの年齢層が上がってきている事。これはテレビ離れが加速している事を痛感するし、それぐらい今はかなり上の年代のユーザーまでYouTubeを視聴している。
違いは『根気強さ』であり、こういった層は若者と違って一度観ようと思った動画は最後まで観る・途中で中断・離脱しない特性が強く、短い時間で情報を得たい・飽き易い若者とは大きく異なる。

オレ自身も今まで若者向けに求められてきた内容の漫画や脚本が、自分と同じ世代に変わってきているので作る方も楽だし、求められるニーズも解り易い(笑)。
ほんの数年前ではあり得なかった事だし、じゃあこの層をターゲットにして『何ができるか?』が今後のカギになるとも思っていて、そこを分析・研究している。

もう1つはAIなどの進化で、制作コストが圧倒的に下がる未来もそう遠くないと思っているし、先行投資でストックを用意する・軌道に乗ったとしても持続させる・失敗したとしても回収しきれない負担を最小限に抑えられるといった、様々なメリットが生まれると読んでいる。

今よりももっと手軽で簡単に作れるならば、自分の費やす時間も最低限に抑えられるので何か新しい行動を起こそうとも考えているし、そういった時期についても分析・研究している最中である。

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結局自身が『作れる』事は大きくて、オレは書けるし描けるので、イザとなったら自分でやっちゃえば良い(笑)。ヨメさんは動画を作れるし、これは非常に大きな強みなのだ。足りないのは声優ぐらいだが、既に声優はボーカロイドがあるし、AIが一部の芸能人やタレントの声を文章から変換して話すアプリだってある。
そういった世界で関わる事が重要だし、時代の流れや求められる流行、問題点なんかを知る事ができるからこそ、機が熟すタイミングを見定める事もできるのだ。

オレのバイク仲間はスマホで電話かけ放題のプランを立てていたが、電話なんて今は無料で通話できる方法がいくらでもあるし、無駄なプランに出費している事に気づいて変更するのも時間の問題だろと思う。

今は腰を据えてじっくり観てくれる上の年代も、時が経てば若者の様に飽き易く(?)、つまらなければ中断してしまう様に慣れてしまうとオレは思っている。それは同じ年代の自分自身がそうだったからでもあり、突き詰めれば『時間の奪い合い』が最も重要になる、ユーザーの時間をどう取り込むか? 結局は内容の勝負になってくると思うのだ。

面白い発想や斬新なアイデア、目を奪う様な表現方法、中毒になる様な独創性を生み出せば、それを表現してくれるツールは進化して支えてくれる。

その為に必要なのは『感性』で、ナニをすれば相手が喜ぶか? その為には前フリとしてナニをしておけば悲しむか? そういったメカニズムを分析・研究する事が大事。それは現実世界でも必要とされる重要な事だし、クライアントとのメッセージのやり取り1つでも印象に差が生まれ、自分の収入へと繋がるのである。

シリーズものの様に長くなってしまったが、そういった全ての事情を理解した上での『立ち回り』で、フリーの個人で楽をして稼ぐには、やはりそれなりに考えて行動して結果を出し、先を読んでいく事が重要なのだと思う。

(おわり)

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