居酒屋会議

日本の国防について、とても解りやすく説明されたYouTube動画を見た。
勉強になったし、元・自衛隊の方なんかも高く評価していたのでお伝えしておこうと思う。

単純に言うと『日本の軍事力はどれぐらい強いの？（侵略とかされちゃうの？）』という問題である。

結論から言うと『条件付きなら強い』らしい。条件というのは『自らが攻め込まない』カタチならばという前提である。

攻め込まないというのは、日本は軍隊を持たないという約束を第二次世界大戦でアメリカに負けた時に約束している。これが今問題にもなっている憲法9条というヤツでもあるのだが、自国を守るという理由で自衛隊は認められている。

第二次世界大戦で敗戦した日本はアメリカの占領下に置かれた訳だが、もう少し戦争が長引いていれば、北方領土から北海道、東北地方ぐらいまでロシアに攻め込まれていた可能性もあって、日本が民主主義（アメリカ）と社会主義（ロシア）で分断されていた可能性すらあったという。
そうなっていれば、民主主義と社会主義の代理戦争の場に日本が使われていた可能性すらあるというのだから、今のウクライナ情勢なんかを見ても他人事ではない恐ろしい話である。

今では中国が脅威として太平洋進出を目論んでいるのは有名な話である。台湾が攻め込まれればすぐ隣には沖縄があるし、決して日本も他人事ではない。

言うまでもなく日本は海に囲まれた海洋国家だが、食糧にせよ燃料にせよ、資源の殆どが船を使って海外から輸入でまかなっている訳で、そういった物流はインドネシアの間のシーレーンを通って渡ってくる。
中国が自国の領土だと台湾を攻め込めばこの海路は使えなくなるし、インドネシアをぐるっと大回りして輸入するなんてなれば大幅なコストがかかり、船の燃料代を含めた全ての物価が上がってしまう。

海路を塞がれない為にも「日本は厄介だ」と思わせ牽制させたい訳だが、軍隊を持たない（戦争はしない）が自国を守るというスタンスでありながら、海外にとって脅威の存在でなければならない。

この鍵を握るのが『潜水艦』で、日本の潜水艦の技術は世界でも相当高いのだという。

海中を潜って突如浮上する潜水艦だが、海中でも位置を知られてしまうのは僅かな音であるソナーだが、長距離を進むとどうしても音で察知され易いらしい。
しかし長距離を潜らない『自国の近海のみを守る』というスタンスなら、日本の潜水艦はほぼ察知されない技術を持っているというのだ。

中国が技術を結集して作った潜水艦が、とっくに日本の潜水艦に探知されて2時間以上も追尾され続けたのは有名な話らしいが、中国の自信が揺らいだぐらい、日本の技術は凄まじいのである。

で、なぜこれが脅威になるかと言うと、『（自国を守る為なら）攻撃にも出る』訳で、万が一にも日本に攻め込めば、その国に対して報復を行うという抑止力が働く。要はそれなりの覚悟を持たなければ自分も危ないという警戒心が、相手国に脅威として働いているのである。