昨日テレワークを通じて今の企業の闇に触れてみたが、オレは脱サラしてから個人事業主になって、サラリーマンと自営業の両方を体験する事ができた。

両方を体験して感じる事に、サラリーマンがどんなに頑張っても、自分が感じてるほど会社にとって重要性はない。
ハッキリ言えば辞めた所で会社は回るし、企業の規模にもよるが影響など皆無と考えても良い。

それは上司も同じだし、偉そうな事を言って有能そうに見える上司が辞めた所で会社は回る。あのスティーブ・ジョブズですら、亡くなってもアップルが業績を伸ばしているのだから、いかに会社の上司などアテにならないし、個人の能力などほぼ関係ない、『運』と『時期』が重なった、それこそ『たまたま早く入社しただけ』の存在なのだ。

例えば、個人事業主がどこかの企業に入って雇われる立場になれば、力を発揮する人は多いかも知れない。それは経営者目線で利益やコストを考えるからで、個人で立ち回っていれば避けては通れない、成功が難しいからだと思う。

では逆ならどうか? で、例えば有能そうに見える上司が会社を辞めて起業し、銀行から融資を受けて成功を納められるか? となった際、実際に成功する人はごくごく一部だと思う。

結局『会社』という後ろ盾があってこそだし、借金を背負って単独で結果を出すしかない個人事業主とは背負っているバックボーンが違う。

オレは銀行から融資を受ける様な業種じゃないし、年齢的にも自分の会社を成長させて大きくしようといった野心もないので借金も無いが、それでも結果を出せるぐらいまでに2年近くかかった。

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オレが見てきた個人事業主で成功を納めた人は、先代から引き継いだか、もしくは起業して独立する前の段階で培ったパイプを活かしている人が多く、それが最も近道で確実性が高いのだろうし、オレの様に渡辺シゲアキを切り離してイチ事業者として活動するとなると、2年近くも費やす可能性が高い。

それでもオレは早い方なのかも知れないし、もっと時間がかかるどころか目が出ないままの人もいるだろう。

サラリーマン時代、オレは技術職で営業ではなかったが、今は技術はもちろん営業もバンバンするし、顧客とのコミニュケーションがままならなかったら、自分の収入を増やしていく事は難しい。

実際オレの様な『書き手』や『描き手』は自分の世界に篭ってしまう内向的な人種が多く、コミニュケーション能力が欠落したクリエイターも珍しくない。

そんな人たちを抱えてクライアントにマネジメントして売り込む仕事もあるぐらいだし、オレも腕の立つクリエイターとのパイプを残しているぐらいだから、コミニュケーションというのは馬鹿にならないハードルなのだ。

こうやって結果を出しながら、経費や税金なんかの管理もする訳で、当然とはいえ前線で生き残っている個人事業主は本来の技術以外でも有能なオールラウンダーである(何度も言うがオレは借金する度胸もない、のらりくらりとした事業主なので当てはまらない:笑)。

サラリーマンという雇われの身で最も苦悩するのは人との付き合いである対人関係だと思うが、有能そうに見える同期にせよ上司にせよ、実はどうという事はない、会社の後ろ盾で動くギアの1コマに過ぎないのだ。

だから何を言われようとストレスに感じるほど重く受け止める必要などないし、本来の実力などたかが知れた『運』と『時期』が重なった程度の存在だと割り切って良い。金魚がパクパク口を開いているぐらいに受け流せる事がベストなのだ。

ただ、自分自身もギアの1コマに過ぎない事も忘れてはならないと思うし、『雇われる』という身で『守る』のではなく『攻め』に変えなければ、自分の環境もまた、変わらないと思うのである。

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