テレワークで働いているヨメさんが、いよいよ会社に置いてある荷物を引き取らなければならなくなった。

その為に出社し、帰りはロッカーにある荷物を入れて帰る為に、小ぶりなキャリケースをガラガラと引いて出て行った。

帰りは荷物も入って大変だろうと思い、渋々泣きながら仕方なく駅まで迎えに行って、手伝ってやる事にした。

が、ガラガラ引いているから階段を登れないらしく、全ての場所でいちいちエレベーターを使って移動しているらしい(汗)。

遠回りを重ねているので、普段ならば帰ってくるはずの時間になっても、駅に姿が見えない。

待っているのも退屈なので、タバコを買おうと近くのコンビニへ入った。

普段は外に出ないので、まとめ買いをしようと10箱がセットになっている1カートンをレジでお願いすると、既にバラバラにしてしまったタバコしか無いらしい。

まぁ、バラバラでも良いです。と言って電子マネーで払ったのだが、ヨメさんの荷物を手伝うつもりだったオレは、完全手ぶら状態で、バラバラのタバコを入れる袋もカバンも無い(汗)。

「(ヤッベェ…どーすっかな……)」なんて思い、いよいよレジ袋を買うしかないと思ったが、財布を持って来てなくて、スマホの電子マネーで払っている(汗)。

レジ袋は10円? 0.5円? こういう時ってどーするの??? と思った時──

スポンサーリンク

レジでタバコを出してくれた女子高生らしき店員さんが「レジ袋に入れちゃいますね♡」とイタズラっぽく笑って袋に入れてくれた。

オレはどう支払って良いのか解らず「あ、あの…お金は……」と言うと、「いいです、いいです!」と言ってサービスしてくれたのだが、マスクをしながら顔を真っ赤にして照れ臭そうに笑った店員さんが、メチャクチャ可愛かった。

冷静に考えてみれば、有料になったレジ袋とはいえ、あのビニールの枚数を把握しきれる訳がない。

店員さんの機転で、そういった場合にはサービスをした所で、大した問題にはならない気がする。

ただ、好意を受けたコッチにすれば、非常にありがたい事は言うまでもないし、これが今のオッさんではなく10代の頃のオレなら、脈アリと勝手に解釈して突撃してただろう。

仕事も全部放り出して、家の電気も点けっぱなしだったが、ヨメさんを待っているイライラも吹っ飛んだ、心温まる出来事だった(笑)。

スポンサーリンク