雨でもビショ濡れになりながら乗り続けてきた歴史について触れたのだが、「あんな大変な思いをしてまで、よく乗ってたよなぁ」と思う理由は、過去の自分の境遇と現在を比較し、今の雨対策である装備が充実しているからこそである

2回目のバイブズの独立記念キャンプは大雨だったのだが、完全装備で出発したオレと違い、ダニエルはかなりの軽装だった(汗)

安モノのカッパを二重に着て「ソレ、なんか意味あんの?」だし、庭仕事用なのか『カッパの足』なる半透明のブーツカバーを履いてきたので、いい歳して相変わらず酷いカッコだったが、それこそ昔のダニエルはコンビニのカッパにドンキのビニール袋を顔に巻いて走っていたぐらいなので、それに比べれば大躍進なぐらい進歩したのかも知れない(笑)

オレが上下ゴアテックスの高性能カッパを買ったキッカケは、四国一周ひとり旅だった

10日ぐらいかけて東京から四国を回って帰ってくるので、絶対にどこかで雨にも降られるだろうと奮発して買ったカッパだが、スタートした初日が既に、東京から名古屋までずっと雨だった(汗)

夏休みに行ったので、まさか『寒い』という事なんて夢にも思わなかったし、東京→四国とずっと南下していく形になるので、少なくても東京以上は暖かいだろうと読み、長袖すら1着も持たず、半袖の着替えばかりを積んでいた

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が、半袖でカッパを着て雨の中を走り続けるという事は、非常に体温を奪われ、8月というのに、マジで震えるほど寒いのだ(汗)

そして、手袋すらしない習慣だった為に、素手で乗る事で手から冷えて身体が強張り、硬直してしまう(汗)。東京から出て静岡辺りで余りの寒さに手がツッてしまい、運転に支障が出てきて「(ダメだ死ぬ!)」と思ったぐらいなのだが、季節は8月なのである(ちなみにこの時、SAで台所用のゴム手袋を探し歩いたが、軍手しか見つからず、軍手を二重にして先を進んだが、布だった為に即座に濡れて、役に立たなかった:汗)

四日市辺りのSAでもうすぐ雨が止む事を知り、震えながら空を見て雨が止むのを待っていたが、数人いたライダーたちの中で、そんな貧相なカッコのヤツは居なかったし、バイクに10日分もの荷物を積んでいるクセに、長袖がなくて寒さで震えているというのも情けない話である

四国に上陸してからも寒さは続き、目的の高知ICまであと3〜5キロ、たった3〜5キロ走ればゴールなのに、途中の南国SAに寄ってトイレで半袖→半袖に着替えた(汗)

雨の中を長時間走り続けると、どうしても染みてくるし、濡れた所から体温を奪われて冷えてくるからで、SAに着替えに寄った所で半袖しか持っていないのだから、あまり意味がない事を解っていても、それでも走り続ける事ができなかったぐらい寒かった(何度も言うが8月なのにである:汗)

まさか真夏にここまで寒いとは思わなかった悲惨な体験を味わい、今は雨専用のレイングローブから、折り畳めるレインブーツまで持っている

もちろん半袖しか持って行かないなんて馬鹿な事もしないが、それらの教訓があるからこその充実した装備があるわけで、ちゃんとした装備を味わってみれば「(よくあんなカッコで四国まで走ったな……)」だし、そんな思いを味わってでも、今なお乗り続けている自分を褒めてやりたいとも思う(笑)

イジる情熱、走る情熱、乗り続ける情熱と、真剣にやって来たけれど、やっぱりどこかアタマのネジが外れてるんだろうな(笑)

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