「事情は解ったけど、悪いのはキミの方だね」

「へ?」

思いもよらない警察官の言葉に、ジョニーは耳を疑った

「(なに言ってんだコイツ?)」

フザケんな、おかしいだろ? と、散々食い下がったが、警察官の説明はこうである

・直線上の事故である以上、後ろを走っていたジョニーの前方不注意

・排気量的にもジョニーの225ccの方が、原チャリ(50cc)よりも大きい

・無灯は整備不良でしかなく、事故とは無関係

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「おいおいおいおいおいおい」

「待て待て待て待て」である

すると何かい? オレは自分が捕まる為に、わざわざ警察を呼んだって事かい?

だが、いかにジョニーが主張しようと、覆る事はなかった

そして、相手の1人は気絶するまで痛めつけ、もう1人も事故を起こした訳でもないのに、怪我をしている。結果、傷害事件として立件されてしまったのだ

2人とも救急車に運ばれ、彼女もスリ傷とはいえ治療しましょうと乗せられて、病院に行ってしまった

「とりあえず警察署で取り調べをしたいんだけど、現場検証できる人がみんな救急車で運ばれちゃったから、付き合ってもらっていいかな?」

「二度と警察なんて呼ばねぇからな!」

「ハイハイ。じゃあ、もう一度バイクが倒れた場所から教えてもらおうか?」

こうしてジョニーは現場検証に立ち会い、救急車ではなくパトカーに乗せられ、1人警察署に連行されてしまうのであった

(つづく)

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