最近の近況報告として、オレはあるサイトで漫画の専属ディレクターとして雇われる様になったのだが、今までの歩合制から、定額制の固定給になった

サラリーマン時代と同じぐらいの報酬の固定給なので、振り出しに戻った様にも取れるが、決定的に違う事は、通勤しないで自宅で完結でき、いつ仕事をしても自由、好きな事という遊びに近い感覚でありながら、今後の伸びしろも、前の会社よりも遥かにあるという事。これは個人的には非常に大きい成果だと思っている

そして、何がスゴイって、オレは依頼主と電話でこそ話はするが、向こうはオレの顔も知らないし、住所も知らない。従来の一般的な、『履歴書』というやり取りが無いのだ(汗)

そこでここまで登り詰めてこれたのは『信用』で、この『信用』というモノを、顔も知らない相手といかに築くか?が重要になってくるし、非常に難しい

求められる仕事にプラスして『迅速なレスポンス』と『細かいケア』、最後に『自分がちょっと損をするぐらいの姿勢』が重要で、その積み重ねである

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オレはそのサイトで脚本家としてシナリオを書きながら、運営者の代わりに他の脚本家さんの書いたシナリオを直したり、漫画家さんが描いてきたラフ画を見て赤字を入れたりしているのだが、新規の脚本家や漫画家の面接・選考もしていて、まぁ、色んな人が仕事を探してやってくる

自己紹介のPRが履歴書がわりの役割をしているのかも知れないが、脚本家なら「有名サイトでシナリオを書いていました」や「ライターの教室を出ています」なんてモノもあるし、漫画家さんなら「美大を卒業しています」から「デザインスクール卒業です」なんてカタガキを持って来る

ただ、そういうヒトに限って「(ウソだろ?)」と思ってしまう様な、大した実力は無い事が大半だし、脚本家なら誤字・脱字は多いわ、『、』『。』も使われていない、物語の道すじもメチャクチャな展開だったりして、衝撃を受けたりする(汗)。漫画家さんならコマのど真ん中にセリフのフキダシを持ってきて、空間を活かせずに殺してしまっていたり、同じアングルばっかりだったりするのだが、チェックしているオレ自身が、高卒で何もバックボーンを持たない叩き上げなのだから、いかに肩書きなんてアテにならないかなのである

脚本家も漫画家もディレクターも資格はいらないが、ゴマカシが効かない事も事実で、ハッタリは通用しない。だが、そんなオレ自身も、ハッタリで勝負してきたのだ

そう分析すると、非常に面白いメカニズムでもあって、これからの時代、漫画というジャンルに限らず、とても重要なメッセージが色々と隠されている。ブログを読んでくれている読者の方にも、オレの体験が何らかの参考に繋がる事を願っているし、こんな実体験もまた、ワイルドマンなのであった

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