生まれ年も星座も血液型も一緒なのに
全く正反対な私の旦那さんである渡辺シゲアキという謎男の生態を
ヨメの目線から分析。

渡辺シゲアキ
動物好き・人好き・バイク好き

ヨメ
動物苦手・人嫌い・電車好き


●第3夫人

私がこの家に来た時、すでに2匹の猫がいた。
野良だった黒猫「ロク」、保護施設からもらってきた「ロサ」。
両方とも女の子のメスで、当然最後に入った私の立場は3番目。。。。第3夫人な気がした。

 転勤族で動物を飼った経験もなく、さらには末っ子で生き物に全く興味を持たずに育ってきた私。距離が縮まるはずもなくお互いの様子を伺い睨み合う日々。

「ダンナさんの猫だから大事にしなきゃ」と思うものの、とにかく扱い方が全く解らない。柔らかくてふにゃふにゃした小さな生き物!どう触るの?どう抱くの?何鳴いてる?攻撃してきた!トイレ臭い!吐いた!!なんか突然走り回ってる!!!
言われるがまま最低限の世話をするだけでも、オロオロとパニック。なんで言うこと聞かないんだろう?なんでこんなに手がかかるんだろう?なんで余計なことばっかりするんだろう?その不自由さにだいぶストレスを感じていた頃、ダンナさんに言われた事。

・手を抜いてはダメだ。小さくても命。自分が世話をしなければ死んじゃうんだよ。
・意思もあるし感情もある。性格もバラバラ。思うように行かないのは当たり前でしょ。
・自由気ままな1人暮らしとはもう違う。家で待っているこの子たちのことを考えて。

その言葉は次々と突き刺さった。ションボリ。
私はこの歳になるまでずいぶん勝手気ままに生きてきたんだな。
でも猫ってホント、余計なことをする生き物!

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そんな私も、時間が経てば慣れるもので。
今では猫のいる生活って楽しい!
不自由さも受け入れられるだけの諦めがついた。
自分の変化に自分でもびっくり。
「猫かわいい〜」って無責任に見ているだけで良かったのにな。
まさか一緒に暮らすなんて! 完全に人生設計の想定外。
ダンナさんは尽く私の価値観をひっくり返す。

でもダンナさんのあまりの溺愛っぷりには多少引くところも。。。
そして、どうも自分も同じ扱いをされている気がしてならないのです。
やはり第3夫人なのだろうか?
以前ロサを怒ろうとして「こら!カヨ!!」って言ったの忘れてないぞ!!

*ダンナの感想*

オレ自身もネコを飼うのは今の家に引っ越してきてからなのでヨメさんと大して変わらないのだけれど、ペットシッターさんの誰もが同じ事を言うのはウチのロクとロサは爪を立てないから偉いらしい。実際ロサなんかはいくらコネクリ回そうが平気だし、家の中で高い高いとボンボン上に放り投げたりしても暴れないまま空中に飛んでいってそのまま戻ってくるぐらいだから、きっと心底オレたちの事を信用してるんだろうなと思う

それでも動物病院へ検診なんかに連れていったりすると、オレたちが聞いた事のないような唸り声でお医者さんを威嚇しまくるし、オレが叱りつけるとピタッと止んだりするのだから、きっとヤツらもしっかりと意志を持っていて、理解しているのだ

だからオレはオレで気をつけて接している事も多く、例えば抱きかかえていても下に降ろす時には必ずソッと足から降ろして両手が地面に着くまで離さないし、手荒くポイッと放り出す様な降ろし方は絶対にしない

おそらくロクもロサも『絶対にヒドイ事はしない』と信用してくれていると思うからそれに応えようと思っているし、ロサがずっとオレを待っていればロサの相手をしてやっているが、ロクの目の前でロサだけを可愛がったりはしない

いつも離れないロサは寝る時には肩に乗せてやると乗ったままで2階まで運ばれ、2階に行くと自分からベッドに飛び降りて定位置であるマクラの上で横になって電気を消すのを待っているので「(寝る気やないか!)」とツッ込むのだが、ロクも1階に居るような時にはロクもロサも1階に残したまま、自分たちの意志で2階に来たければ来ればいいし、ロサだけを特別扱いしない様にしている

傍を離れないロサは見返りじゃないが相手をしてやるように心がけてはいるけれど、ロクが嫉妬してイジけたりヤキモチを焼いたりするような行動には注意をしているつもりだ

オレも初めてだが、きっと関係は築けているし、ヤツらにも伝わっていると思う

ヨメさんも最近はすっかりハマって「たまには缶詰をあげても良い?」と聞いてきたり、オレが気がつかないような事を気にしている

まだオレもサラリーマンだった頃にロサの具合が悪そうな様子をオレよりも早く見抜き「私が午前中だけでも休んで病院に連れて行く!」と言い出してヨメさん独りで病院に連れて行ったが、ちゃんと責任感が芽生えてヨメさんなりに大切にしているのだと思う

今じゃすっかりネコ好きになったヨメさんは、確かに信じられない変貌ぶりなのであった(笑)

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