とある夕方、ブルから連絡がきた

「今、近くまで来てるんだけど家に居るの?」

「居るよ。暑いから呑みにでも行くか?」

「いや、クルマなんだよ。とりあえず顔だすわ」

「なんだよ、それじゃあ呑めないじゃんか」

そんなやり取りをしているとエアコンでギンギンに冷やしたガレージにブルが来て、酒の変わりにコーヒーを飲みながら中止になってしまった独立記念キャンプの話や、今年開催できるか解らないバイブズミーティングの話をした

毎年スタッフとして参加しているブルと、毎年出店しているオレは前日から会場入りしていて、オレはヨメさんとテントで泊まっているがブルはクルマの中で寝て過ごす事が多い

「クルマで寝る方が疲れが取れないだろう?」と言うオレと、「スタッフはずっとバタバタなのでクルマでもグッスリだし、テントを張る&片づける方がもはや面倒くさい」と言うブルとで、今度はキャンプツーリングの話になった

漫画で描いているのでご存知の通り、もう何十年も前からキャンプツーリングをしてきたオレたちだが、お互いこの年齢になってくると結構おっくうなのも事実で、正直「ホテルで良くね?」とも思う(汗)

そんな事を書くと「だらしない!」とか言われそうなのだけれど、オレもブルも「だって風呂は入れるしトイレはキレイだし荷物も少ないじゃん?」と同じ意見だった(笑)

昔はハーレーを買ってお金もなかったから遊びたくてもキャンプが基本だったし、みーんな同じ条件なのでソレはソレで充分楽しかった

それこそ風呂も入らず何泊も銀マットだけで道路で寝たり、時代的にトイレだってその辺で済ませても全然オッケーな時代だった

今ほどコンビニとかも多くなかったし、途中に立ち寄るサービスエリアのトイレで仲間の誰かにトイレトッペーパーを1個だけチョロまかせて(時効だから許してね)、「今日はここで泊まろう」なんてサラ地を見つけては「アッチの茂みはオレ専用のトイレだから行かないでね♡」なんてキャンプをしていたものである(汗)

ホントに漫画のとおり、カッパを買う金も無かったぐらいなので雨に降られても「着てれば乾くべ♡」なんて感覚だけど、不快指数はハンパじゃないし、今この歳でソレをやれと言われればできれば勘弁してもらいたいと思う(汗)

久しぶりに『あえて』のキャンプは全然楽しいのだけれど、それでも昔ほど現地で何か手の込んだ料理を作ろうとは思わないし、「酒呑んで寝る前にカップラーメンで充分じゃね?」なんて意見もブルと同じだったが、これでも若い頃はダッジオーブンを使ってスペアリブとニンニクの芽を煮込んだり、和風を極めるべく行平鍋を用意して現地で仲間たちに片っ端から親子丼と味噌汁をふるまったりしたものだ(笑)

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↑オレが作った親子丼と、大満足で何度もおかわりを頼むロナウド↓(汗)。行平鍋が1個しかないので、人数分を作るのが超・大変で、好評だったが二度とやらなかった(汗)

一般的なハンゴーから丸ハンゴーという一度に大量に炊けるハンゴーを手に入れた時は大喜びだったし、それでも足りない時はナベの取っ手を外して炊いたりしていた(これも漫画で描いたっけ:笑)

ダニエルのヨメさんには「私がどんなに美味しいゴハンを作っても『シゲちゃんの炊いた米には敵わない』と言われたのがスゴイ悔しい」と言われたぐらい、料理に関しても張り切ったものだが、今「お米炊いて」と言われれば「ヤダよ」と言うと思う(汗)

何というか、そこをもう越えてきて今があるので、ヒト事ながらバイブズとかでキャンプツーリングを続けている人を見ると「スゲェなぁ…」と思ってしまう(笑)

みーんな当然歴史があって、オレたちも毎週第二土曜日は埼玉県の川原でキャンプをして、キースが食材担当だったりロッキーが廃材担当だったりしてキャンプ場でもないただの川原で焚き火をして泊まっていたし、『近場で手軽にキャンプを楽しむには?』を追究し、都内のキャンプ場はほぼ制覇した

夏の恒例であるUTC以外でも散々やってきて、今は「もういいよ…」と、ブルと同じ考えだった事が面白かったし、フヌケと言われてもしょうがないのだが、スマホの充電器やコットまで持っていく『快適なキャンプ』と大して差はないようにも思う(笑)

これも時代なのかなぁ…とも思いつつ、変わらないのはバイクに乗っている事なので、「バイクに乗ってるんだからどっちでもいいやな」という結論になるのだった(笑)

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