そんな善玉・悪玉2人のラーメン屋さんに、ある日アルバイトの若い女の子が入ってきた

おそらく善玉のマスターの知り合いで日本人ではないのだが、日本語も流暢ながら気だても良い子なのだけれど、バイトが増えれば善玉のマスターが外れる日、=悪玉とバイトの子の2人だけになる日も増えるわけで、オレたちが店に行ったのはまさにそんなタイミングだった

昼メシ時を避けて行ったのだがまだ客は結構残っていて、気だての良いバイトの子が愛想よくメニューを聞いて厨房の悪玉に伝えるのだが、悪玉は忙しいので怒りのピーク状態(そもそも『誰に怒ってるんだ?』なのだが:笑)でガン無視、全く返事すらしない(汗)

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バイトの子も根は気が強いのだろう、途中から「……聞いてます?」と悪玉への態度もあからさまに悪くなっていくのだが、言われる悪玉も「あぁ」と面倒くさそうに一言だけ返事をするのみ

「(うわ〜、今日はまたヤバイな……)」「(雰囲気サイアクじゃん……)」とヨメさんと話していたのだが、やっとお客さんが帰ってピークが過ぎ、オレとヨメさんだけになると、怒りが溜まっていたバイトの子が「わたし今の内にお昼もらいますね」と言うと、自分で白米だけお皿に入れ、漬け物だけを出して端のテーブルで食べ始めた

おそらく普段は『まかない』として何らかの料理を善玉か悪玉が作っていたのだろうが、その様子で悪玉が初めて店内の雰囲気に気がついた(遅すぎるだろ!なのだが、それぐらい本人は悪気が無いのである:汗)

ムッとして白米を食べ続けるバイトの子に「なんで?」「どうして?」「麺は?」の言葉を何度も何度も繰り返し、一生懸命ご機嫌を取って何か作ってあげようと声をかけるのだが、時すでに遅しで今度はバイトの子がガン無視状態、オレたちも物凄い気まずい空気を味わった

そしてやっぱり、バイトの子は早々に辞めてしまうのである(汗)

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