オレのハーレーのタンクは、ハーレーでいう『分割タンク』と呼ばれる左右に別れているデザインで、タンクの下のホースでそれぞれがつながっている

実はオレのタンクはアーリーショベルというモデルで使われていた、1年ぐらいしか生産されていないという非常にレアなタンクらしく、3.5ガロンという名前の容量よりも更に1まわり小さい、3.2ガロン程度のタンクである

特徴的なのはガソリンコックの位置で、前側ロッカーカバーの上にガソリンコックがあり、こんな位置にガソリンコックがあるハーレーは無い、非常に珍しいタンクなのである

この前ガス欠になった時にタンクキャップを開けて中をのぞいて空っぽだった事に気がついたわけだが、右のキャップを開けるとちょうど下にガソリンコックの付け根が見えるわけだ

ここで気がついたのだが、バイクを停める時にバイクを立てるサイドスタンドはどれも車体の左側に付けられており(何かルールでもあるのかな…)、バイクを停めれば車体の重心は自然と左に傾くわけである

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つまり、オレの使っているタンクのガソリンコック、『右側の一番前』という位置は、重心に対して『一番逆の遠い位置』になるわけで、タンクの中のガソリンは基本的に『左の下側』に溜まるはずなのである

要は若干だがタンクの中にはガソリンがまだ残っていたわけで、どこまで走れるか解らない程度のガソリンの量だとしても、タンクの中のガソリンを全て使い切る構造ではなかったという事だ

↓下の写真が解りやすいが、停めた時のガソリンタンク内のガソリンは、当然『左』に傾くわけで、『右上』の位置では中身を拾いきれなくなってしまうのだ

実際、他のタンクであるピーナッツタンクやコフィンタンク、スポーツスタータンクなんかのタンクのガソリンコックの位置はどれもタンク左側、もしくは左下側に付けられているし、それはガソリンを使い切る為に必要不可欠な場所なのである

1年しか生産されていないという『希少』さばかりに目がいって気がつかなかったのだが「(不良品だったんだ……)」という衝撃の事実を発見した(笑)

まぁ、ずっとコレで走ってきているので今さら変えようとは思わないし、自分でデザインして塗装してもらっているので気に入っているのだが、長く知らなかった自分のハーレーの意外な一面が解った

「(なんでコレで製品化しちゃうんだよ! 気づくだろ普通!)」とツッコミつつ、そんな「ダメじゃん♡」な所もさすがアメリカだし、それはそれで「面白い!」とこのまま使い続けるオレは、どっちもどっちなのかも知れないと思うのだった(笑)

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