変わらない街

天気の良い休みに時間を見つけて近場を走りに行った

希望としては墓参りにでも行って死んだじいちゃんたちに「守ってくれてありがとう」でも言いに行きたかったのだが、緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだ県またぎで移動するのは避けて欲しいと言われていた時期だったので次回に断念した

しばらくぶりに高円寺に行って古着屋巡りをしてみる事にしたのだが、だいぶ人の流れも戻りつつあるような印象こそもったものの、やっぱり以前よりも少なかったし、閉店してしまったと思われるシャッターが降ろされたままのお店も何件かあった

古着の街として有名な高円寺は南北を中心に立派な商店街があるのだが、古着屋さん以外でも呑み屋もたくさんあって、チェーン店から小さくてコアなバーまで実に種類が豊富だ。最近ではラーメン屋さんも増えてきた気がするし、共通するのは『若者が集まる』からなのだと思う

その若者たちの間でも『服にお金をかけるなんてバカだ』なんて風潮が増えてきたり、ファストファッションばかりが主流になってくると、『古着の街』としてのバランスも変わってくるのかも知れない

思えば都内で生まれて暮らしてきたオレは、昔は新宿や上野なんかでも古着屋は多かったがだいぶ前からほとんど見なくなったし、そういう目的では行かなくなってしまった

昔と同じ感覚で色んなお店を見て周るのは楽しいし、オレはそこに呑み屋やラーメン屋を求めてないのだが、需要のバランスで街が変わっていくとしたら寂しい気がする

この日は大した収穫も無かったのだが、天気の良い日にバイクで遠回りしながらちょこっと走ってブラブラお店を見て周るなんて時間を気に入っているし、こういった街が変わらない事を願うのだった