おわりとはじまり

志村けんさんが亡くなったニュースで、日本中でコロナウィルスに対する意識が強まった気がする

オレが驚いたのは感染してからは面会もできなければ亡くなった後にも会えないという事で、火葬まで終わって骨だけ渡されるというのだから遺族もいたたまれないし、亡くなった事を信じられないのではないだろうかとすら思う

若者は感染しずらいなんて言っていたのに若者どころか子供や赤ん坊まで感染するようになってきて、この『得体の知れなさ』に恐怖を感じる

長く忘れていたこの『得体の知れない恐怖』は東日本の震災の時にも味わっていて、色んな情報が入り乱れる中、目には見えない放射能というのにどう立ち向かえばいいのか解らず、わけが解らないまま慌てふためく日常は、まさしく恐怖だった

当時は会社員だったので真剣に会社を辞めて東京から離れる事も考えたし、自分の判断で自分の命を守る選択を迫られていたように思う

その恐怖が再びというか、治療薬ができるまで最短でも1年なんて「（自分が感染しないで逃げ切れるのか？）」と思うし、突然感染している事が発覚して入院、隔離で誰にも会わないまま死んで燃やされて終わりなんて、やっぱり恐ろしい

『人間死ぬ時は死ぬ』と思っていたし、歳をとってボケちゃってヨメさんの事も解らなくなってまで生きてなくていいと思っていたが、やっぱり覚悟が足りないというか、平和ボケしてるんだろうな

実際紛争地域ではいつも死と直面しているのだから、オレなんて所詮甘ちゃんだったのだ

日本ではそこまでのパニックになっていないが海外の切迫感は凄まじく、国によっては「中国許すまじ」「全て終わったら必ず報いを受けさせる」なんて声明を出している国もある

非常に厄介なのは、日本では報道しないどころか発症元である武漢ウィルスではなく、コロナウィルスと呼びかけているぐらいなので中国発症という意識が薄い。ただ、海外では隠さずに報道してるし、被害も甚大なのだから国の怒りも日本の比ではない。イギリスなんて皇太子や首相まで感染してしまっているので、経済どころか国としてもメンツが立たないだろう。日本はこの点において非常に温度差があるし、感染病の終息と同時に世界VS中国で戦争になったとしてもおかしくないぐらいなのだ

核を保有する国同士で本格的な実戦は起こらないと言われてきたし、戦争になったとしても中国に勝ち目はないだろう

ただ、世界中に数億人の中国人が散らばっている事、怨みが怨みを生んでいく事を思うと、感染病が終息したとしても、戦争が起きたとしても、戦争が終わったとしても、何が起きるか解らない

おそらく世界の国々もそれを考えた上で手段を選ぶだろうが、中国だって世界中が敵になる未来を解っていて、今何もしないとは思えない

実際海外のエレベーターの中の監視カメラ、夜の駐車場のモニタに中国人らしき人物が意図的にベタベタと全てのボタンを押したり、片っ端からクルマのドアをガチャガチャを触って回ったりしている動画がアップされたり、アメリカのスーパーマーケットではマスクを買い占めてやったと自慢する中国人が自分で動画を上げたりしてるのだから、日本で報道してないだけで世界との怒りの温度差はますます広がるばかりだ

そうした果てにアジア人は忌み嫌われ、差別を受けるようになっていく気がするし、ただでさえ白人至上主義なんて思想がまかり通るのだからこんな事態になれば安易に想像がつく。発症元である中国にすれば当然の報いなのかも知れないが、オレだって中国人か韓国人かの見分けなんかつかないのだから、欧米人が見た目で日本人を判別できるとは思えない

中国を擁護する気はさらさら無いが、怨みは怨みを生む

少し前に「いっそ鎖国にでもするべきだ」とブログで取り上げたが、色んな国々の人間がいるからこそ安易に攻め入れられないバランスもあるように思うし、本当に世界から孤立して鎖国したら、相手国の見せしめとして一番に攻撃されたりもしそうである

感染病が終息した時、マスクをつける習慣がなかった欧米人がマスクを必要とし始めたように、世界中の人たちの意識が変わるだろう

健康である事と生きる喜びを再認識して、環境問題とかにも今以上に真剣に取り組むのかも知れない

ウイルスの影響で職を失った人は、経済が回復しても戻れないように思う。企業はきっと、『人』以外で利益を出す方へシフトしているだろう

『終わったとき』に何が『始まる』のだろうか

平和を願いたいと思うし、日本は平和ボケしているからこそ、平和の魅力を他の国よりも知っていると思う

感染病の終息と同時に、日本がその魅力を世界に呼びかけられる事を願いたい

昔マンガで描いたように、ケンカの加勢には加わらないが『謝りにだったら一緒に行ってやるよ』とならないのかなぁ

許せない気持ちはオレも同じではあるのだが、そんな事を思うのであった