昨日掘り出しモノのバッグを見つけた話をしたが、ヨメさんはもともと古着(=誰かが使った物)なんて嫌いだったらしい

お気に入りのブランドでバーゲンがやるとなったら出かけるし、気に入って着てるうちにヤレてきて着れなくなる事を悲しむタイプ、オレが言う「その『ヤレ具合』がいいんじゃん」を「ナニ言ってんだコイツ?」と思っていたと言う(汗)

今ではまーったく気にしない性格なのでにわかに信じられないぐらいだが、この前2人で呑んでいた時に、変わるキッカケはオレと出会ったからだと言われた

「へ? そうなの? だってお前そんなコト今まで言ったコトないじゃん」と驚いたのだが、付き合い始めた当初、自分と同じ年に生まれた(製造された)ハーレーを修理しながら乗り続け、自分と同じ年と生まれ月が入ったアメリカのカレッジリングを身につけている姿に衝撃を受け、今までの概念が変わったらしい

オレはオレで「(そうだったのか……)」と感心(?)したぐらいの思わぬリスペクトだったが、ヒトの価値観を引っくり返す影響力という意味では、狙ったわけではないと言え我ながら大した事をやってのけた事になる

昔、あるバイク屋で作ったチョッパーの客が「タンクの塗装が気に入らない」と言い出し、バイク屋との間でモメていた。バイク屋としては事前に客と打ち合わせをして確認も取ったし、そこまで目立った色の違いがあるわけでもない。塗り直せと言われても色えんぴつじゃあるまいし、そんな簡単なわけにはいかない

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ましてや塗装に関してはバイク屋から塗装屋へ外注しているという別の業者である為、自分の所が原因の不手際でのクレームならまだしも、「ちょっと違う」でやり直させられた日にはキリがないし、たまったもんじゃない

客は客でコダワリというか、譲れない所だったのか結構なお怒りで、さてどうしたものか……となった時に「オレはそのままで良いと思うゼ」と客に話してみると、意外なほどアッサリ考え直してくれてまとまった

もちろんオレがウソを言ったわけではなく本心から素直に言ったまでだが、第三者の意見で動く事もあるし、こういった一歩間違えると大変だったなんて例もある

ヨメさんに「これスゲエ! 490円だった」と赤いニットワンピースを買って帰ると「え!」と引かれるが、着て「全然アリだ」と言うと納得するのと同じで、本人も「(……意外とイケるじゃん)」と思い直す事は、その人にとって新しい道が開けていく事にもつながるのかも知れない(下の写真がそのニットワンピースだが、帽子は390円だ:笑)

単純に道が開けるのならその人にとっては良いわけだから、きっと良い事をしたんだろうし、聞く・聞かないはその人の判断なのだから、やっぱり自分の考えは言えばいい、それがアドバイスになるかは別の話なのだろうと思う

ちなみにオレが考えるファッションの重要な要素は7割が『サイズ感』、2割が『カラーバランス』、残り1割が『着て出るイキオイ』だ(笑)

それ以外はバイクも含めて全て『テーマ』と『情熱』だと思っている

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