ジョニーとロナウドがA氏に詰め寄った

「それでナニ? オメー、バイクで伊豆までマリーに会いに行ってきたってコト?」

「いや、電車で……」

「はぁ!? 今まで? この時間まで?」

A氏が企てて玉砕した、マリーとの関係が明らかになった

もともと小学生の頃から知っていたマリーだが、小さい頃はとにかくナマイキな子どもだった

まぁ、子どもなので余り相手にしなかったジョニーたちに対し、比較的関わってきたのがA氏で、それはジョニーもロナウドも知っていた。だが、成長するにつれてお互いの連絡先まで交換し、夏休みに行く時以外でも、お互いが連絡を取り合っていたのである

そして、この日に勝負をかけようと思ったA氏が、連絡を取り合いながらマリーを西伊豆から沼津まで出て来る様に呼び出した

A氏自身も電車の中で連絡を取りながら沼津に向かったのだが、土壇場になってマリーから『ゴメン、やっぱり無理』と断わられ、沼津で時間ギリギリまで待ってみたが、結局マリーが現れる事はなく、肩を落としてそのまま電車で引き返してきたというのだ(汗)

急な出入りで所持金も不安だったA氏は、各駅停車を乗り継いで何とか沼津まで行ったが(各停だと4時間ぐらい、往復なので電車だけでも8時間:汗)、待ち人は現れないまま、独りで鉄火丼屋で鉄火丼だけを食べて戻ってきたらしい

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結局、近所のジョニーやバイクで来たロナウドと違い、A氏だけが終電の時間が迫ってきたので帰って行き、残ったジョニーとロナウドは「(アイツ、マジでバカじゃねーの……)」でしかなかったのだが、本人は泣きそうなぐらいのマジ凹みで、そんな状況を誰よりも楽しんだのが、唯一酒も呑めずにシラフで詳細を聞き出したロナウドだった(汗)

「今日ジョニーに呼んでもらって超ラッキーだった!」

「アイツが独りで電車の中でキョドッてる姿を想像するだけで超ウケる!」

「独りで鉄火丼を食って満足気にうんうん頷いてる姿を想像してみ? アハハハ!!」

ロナウドはゲラゲラ笑ってジョニーの手を握り「呼んでくれてありがとう!(笑)」とまで言う始末(汗)

A氏の相手をできるか心配だったジョニーも、余りの衝撃の内容に結局最後まで付き合った訳だが、家に帰るとさすがに呑み過ぎたのか、爆睡してしまった

しかし翌日、ロナウドから何度も着信があった事に気がつき、ロナウドに連絡してみると、あの後、マジ凹みだったA氏から連絡が入り、終電を乗り過ごして帰れなくなってしまったらしい(汗)

所持金も無く、どうすればいいのか電話で相談し合っている内に、昼間にマリーとのやり取りで携帯の充電を使い果たしてしまったのか、会話の途中で「もう充電が無くなる!」という言葉を最後に、電話が切れてそっれきりになってしまったのだという

まさにA氏にとって、地獄の様な最後が待っていたのだった

ちなみに、今回のタイトル『犯罪者たち』で、ロナウドを欺いたジョニー、浮気を企てて失敗したA氏だったが、ロナウド自身は何をしたか? で、ロナウドはA氏に加担し、A氏の奥さんに連絡してアリバイと辻褄合わせに付き合ったのでした……

(おわり ↑ホント、バカでしょう?:笑)

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