昨日『20分の壁』について触れたが、入店を断られてから他のお店でヨメさんと盛り上がった話題が、馴染みの居酒屋の話だった

今は休業が続いているので最近はずっと行ってないのだが、今年のお花見の時には時間を勘違いして呑みに行ってしまい、1時間30分も早く着いてしまった(汗)

マスターたちは仕込みの真っ最中だったのだが、「大したツマミは出せませんけど、いいッスよ」とオレ達を迎え入れてくれ、薄暗い店内の中で仕込みをしているマスター達の隣に座って、世間話をしながら呑んだ

昨日のケースの様に20分早くて入店を断られる中で、1時間30分も早く入れてくれた事に改めて感謝したのだが、その時にマスターから面白い話を聞いた

マスターは雇われ店長なのだが、コロナ禍の状況の中で独立する事を考えていて、どこで新しく店を出そうかと物件を探している最中なのだという

不況が続き、同業者である居酒屋さんがバンバン潰れていく状況ではあるのだが、それはチャンスでもあって、良い立地条件で居抜きで入る事も狙えるらしい

要は店内の改装が必要なくそのまま使える訳だが、良い立地(駅前とか)は当然人気もあるので、いち早く抑えたい。素人のオレはマスターが不動産屋巡りをしているのかと思ったのだが、マスターいわく、不動産屋が公表するよりも早く、お店が廃業・移転・撤退する情報を知る方法があるのだという

不動産屋よりも早くお店が撤退する事を知っている所とは何処か?

それは酒屋さんである

居酒屋さんにお酒を搬入して回っている酒屋さんは、「来月からは要らない(撤退する)」と仕入れを断られる事で、事前にお店が閉店する事を知っているらしく、酒屋さんと良い関係を築いておく事で、自分のお店に配達に来た際「どうやら駅前の◯◯ってお店が閉店するらしいッスよ」という『情報』を、不動産屋が一般に公開するよりも前に聞き出し、その居酒屋に挨拶に行って大家を紹介してもらい、直接交渉するというのだ

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これは目からウロコで「(なるほどねぇ……)」と思ったし、飲食の世界特有のパイプを、少し前に閉店して別の場所を探していたラーメン屋さんのマスターにも教えてあげたいぐらいだった

昨日『時間』についての重要性を取り上げたが、この『情報』というのも非常に重要であり、オレには関係のない飲食業界の話だとしても、何で活かされるか解らない、大化けする有益な情報の可能性だってある

オレは今、YouTubeを中心に漫画チャンネルのディレクションをしているが、漫画チャンネルを収益化に結びつける事は非常に難しく、オレは自分の『来たる日』の為にもプラスになると思って仕事を受けながら、それぞれの実情や問題点の分析・研究をしている

あるクライアントはオレの事を気に入ってくれ、どんなに衰退していってもオレだけは残しておきたい、仕事のお付き合いをしたいと言ってくれ、オレも色んな相談に乗ってきた

漫画チャンネルを立ち直させる為のマネジメント会社などもあるのだが、そこに支払う金額たるや数百万〜数千万もかかる莫大な費用、そこに依頼して、その相談内容の『情報』までオレに話してくれるので、オレは無料でその『情報』を得る事ができるし、活かせるのである

オレはディレクターとしてその情報を更に活かし、別のクライアントに相談料として数万円で請け負っていて、共通する事はどちらからも感謝される、良好な関係を築けている事だ

クライアントによっては23歳で大学を卒業したばかりの個人事業主、投資目的も兼ねてYouTubeの漫画チャンネルを立ち上げようと考えている人もいるが、その子の父親よりもオレの方が年上なのかも知れない

それでもその子には、オレを毎月雇うにはいくら費用が必要なのかを真剣に聞かれるぐらい、親密な関係を築けているし、『情報』とその人の『人間性』が大事だと思っているので、オレは絶対に低姿勢と敬語で根気強く付き合う様にしている

その子に関しては、いかに難しくて困難かを説得して、漫画チャンネル開設と新規参入を諦めさせようと思っているし、当然ながらそうなれば、オレは自分の仕事を潰す事になり、自身の仕事はその子からは貰えなくなってしまう

でも縁があれば『次』に繋がるかも知れないし、そういう姿勢だからこそ『信用』を得て来れたのだとも思う

そして誰一人オレが渡辺シゲアキである事を知らないし、一度も会った事がない(渡辺シゲアキはペンネーム、活動しているのは別会社で本名なので)

SNSがフィールドなので、住んでいる所も日本各地でバラバラ。そんなクライアントたちから「いつか東京でオレに会いたい」と言ってもらえるのだから有難い事だし、いつかその日が来た時、オレの正体を見た反応が楽しみでもあるのだ(笑)

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