AIの進化が進んで、オレの様な絵を描く職業の人たちからは、AI導入に反対の声が根強い。
理由は自分の仕事が無くなるぐらいAIが優秀だからで、あながち間違ってはないし、警戒する気持ちも解る(苦笑)。
オレは肯定派で、AIを利用して『どう使うか?』の発想が重要になってくると思っている。
あっという間に絵を描く事も可能なAIだが、AIでは表現しきれない領域があり、漫画で例えると解り易いので、今回有名な漫画である『鬼滅の刃』から抜粋してみた。
当然ながら漫画には『文字』があり、文字が無ければ完成しない。いくらAIの絵が上手かろうと、人の心を動かす仕上がりには不充分なのだ。
スポンサーリンク








絵を引き立たせる為の言葉のチョイス、セリフ回しがあってこそ、しかし漫画を見れば解る様に、文字が入ってないコマも多い。
文字が重要だからと言って、全てのコマに文字が入ったら読みづらいし、小説ではない。
この『見せていく為の段階』は『構成』にあたり、漫画の場合は絵だけではなく、文字と構成によって成り立っている。
この作者は20代の若さで、このトータルの表現だから化け物クラスに凄い事になるし、いくらAIで絵だけを追求したって無理なのだ。
漫画だけに限らずイラスト単体でも同じで、『どの構図(ポーズ)』で『どの配色』で、『どのアングル』に決めるかは作らせた人間、それを選ぶ為に必要なものは人間の『感性』なので、オレは『感性』を磨くべきだと訴え続けているのである。
スポンサーリンク