退職して会社を相手取り、裁判を起こす事にしたオレだが、結論から言えば裁判では負けた(笑)。

労基にも行って訴えたし、何人もの弁護士にも相談したが、証拠が残ってないので、なかなか難しいと言われていた。

実際はオレの担当弁護士1人に対して、会社は顧問弁護士らしき3人、オレは弁護士入れても2人だし、向こうは全部で6〜7人、そして検事の爺さんもハズレで、訴えた側に冷たい検事で有名らしいと、オレの弁護士が教えてくれた(苦笑)。

オレ自身も勝てるというよりも、『一矢報いたい』というのが正直な気持ちで、辞めるにせよ何も声を上げずに従う事は、オレが認めてるとも同じ事だと思った。

「フザケんじゃねぇぞ」と。
だから難しくても、裁判まで起こして争おうと思った訳だ(笑)。

だから結果は勝てなかったものの、東京裁判所に、当時の上司や本部長たちをスーツ姿で並ばせて、引き摺り出しただけでも良かったと思っているし、無職になったオレ1人が負けた所で、不名誉な事はヤツらだって同じ、「ざまぁみやがれ」という訳だ。

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オレが事件を起こした時の本部長は、オレが辞めると言った時に、「俺は今まで辞めるという奴を引き留めた事がない。引き留めて会社に残した所で、ソイツの人生を背負えないからだ」と言っていた。
オレは当事者の上司でありながら「(なに言ってんだコイツ?)」と思ったから、一語一句を今も忘れず覚えている。
だが、ソイツも検事や弁護士の前で「俺は『辞めるな』って引き留めたよな?」と、しゃあしゃあと真逆な事を言ったのである。

聞いてるオレなんてポカーンだし、「(いやいや、アンタあの時なんて言ったよ?)」と思ったが、本当に相当気持ち悪いと思った。
ソイツは以前、「俺は本部長という自分の立場に何の未練もない」なんてカッコつけて豪語してたのに、イザ事が起きたら部下を守るどころか、己の保身に縋り付こうと必死だったのだ。

少し前に出世欲の塊だったヤツが、オレを売って課長に昇格した話をしたが、ホント「(おいおいマジかよ…)」だし、そこまでして自分を守りたい連中たちと、残って一緒に仕事をするなんて心底気持ち悪いと思った。

裁判には負けたが、見た目こそ一般的どころか模範的な社会人の姿で、でも中身は『ドクズ』という、人間を観る良い勉強になったのである(笑)。

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