少し前からカブの様な小型バイクのブームがきて、あえて小さいバイクに荷物を積んで、キャンプに行ったりなんて遊びが流行ってるらしい。

大きなボックスを2段重ねて積んだ小型バイクが荷物を積み過ぎて、走る前に立ちゴケした動画を見たのだが、周りからのコメントは積み過ぎだという、辛辣な内容ばかりだった(苦笑)。

オレが気になったのは『積み過ぎ』よりも『重心のバランス』で、ボックスなので中に何が入っているのかは解らないが、軽い物しか入れてなければ2段重ねてようと倒れないかも知れないし、同じメーカーのボックスを重ねていたので、かえって安定する様にも思う。

逆に重たい物を上段に積めば、メチャクチャ左右に振られるし、立ちゴケどころか真っ直ぐ走る事すら難しい(汗)。

オレはホテル泊で出かける時には、専用で作ったヨメさんと2人分の荷物が入るツーリングバッグを使うのだが、荷物の一番下には重たい工具を敷き詰めている。

到着すれば工具を部屋まで持って行く必要がなく、重たいだけなのでバイクと一緒に置いておくが、外で荷物から出す手間が面倒ではあるものの、その方が運転する際に重心が下に位置する為に運転し易いのだ。

これは若い時から荷物を積んで走ってきて、失敗なんかを含めた経験から得た知識だし、ゴムロープの様な荷物を縛る道具でも、役に立つものや落とさないもの、逆に危ないもの等のノウハウがある。

「(これぐらいなら大丈夫だろう)」という『程度』は、近距離か長距離かによっても違ってくるし、その基準も自身が体験した経験から成り立っている。

スポンサーリンク

滑りやすい素材を重ねると荷物がズレる、じゃあどの程度なら大丈夫なのか、ロープの結び方や力の加減はどの程度必要なのかといった調整は、便利になったネットでも解らないし、実際に試すしかないのである(笑)。

昔と違って便利な道具が沢山でてきたが、それをどう活かすか?は自分次第だし、宝の持ち腐れにだって成りかねない。何よりも、『安全』に直結する事でもある。

昔から貧乏で馬鹿なバイク乗りを通してきたし、貧乏だからキャンプで外で寝る事が普通だった。
その分『荷物を積む』事は絶対条件だったし、でも貧乏で馬鹿だったからこそ、今も『経験』として役に立っているのである(笑)。

スポンサーリンク