ディレクターもしているオレは、腕の立つ漫画家さんや声優さんのパイプを残しており、仕事なんかを回して紹介している(笑)。
先日も新しいクライアントが連れて来た漫画家さんに、こちらの指示を伝える中で、「この仕事が終わったら別の仕事を紹介しましょうか?」と伝えた所、「是非お願いします!」とまとまり、新たに1人の漫画家さんが加わった(笑)。
オレが回す仕事の方が報酬の単価が良いし、「だから(今回の依頼を)頑張ってね」という、次の案件を匂わせる事でモチベーションを上げてもらう事も意図しているのだが、そんな漫画家さんの方から、相談したい事があると連絡を受けた。
何やら漫画家さんの方で別のクライアントから依頼の打診を受けたそうだが、漫画家さんはシナリオを書けず、絵しか描けない為にオレに頼りたいという。
実はこういったケースは意外と多く、漫画家でありながらシナリオは浮かばない・書けないという人は結構いるのだが、今回のクライアントは何も知らない素人らしく、丸投げの依頼だった為、いっそオレにディレクターとして間に入ってもらい、シナリオから修正の指示、クライアントとのやり取りに入ってもらえないか? その場合の費用はいくら必要なのかの相談だったのだ(苦笑)。
自分の世界に閉じこもる作業だからかコミュ障というか、人と関わる事が苦手な人も多く、一方で人と接する機会も多い業界なので、『自分が損をしない単価の交渉』や、『自分の負担を軽減・回避させる為の説得』、『クライアントに満足してもらう為の売り込みやプレゼン』など、オレが心がけている営業術を説明して教え、「やっぱり私にはとても無理なのでお願いしたい」という事になった(ちなみに女性の漫画家さんである:苦笑)。
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漫画家さんいわく、オレが依頼した修正の赤字が非常に解り易くて助かったらしいが、オレは同業者でもあるので、正しいものを自らが描き直して戻すし、最後の仕上げなど説明するぐらいなら自分で仕上げてしまう(笑)。
そういったオレと関わる事で気を良くしたのか、漫画家さんの方からオレと組みたいと言ってくれたのは初めてだった(笑)。
ただ、その背景には説明した作業以外でも、連絡でのやり取りの会話、普段からのレスポンスの対応を見て判断したのだろうし、仕事の納品が終わった後でも「ご迷惑じゃなかったら……」と、自分では言いづらい、元クライアントへの相談ごとを持ちかけられ、オレから聞いて伝えたりといった、ひと肌脱ぐ的なやり取りもしていたので、オレなら大丈夫だろうと思ってもらえたのかも知れない(苦笑)。
デジタルが進んでも結局は『人と人』だという事を、たまにブログで触れているのだが、今回改めてそう思ったし、「(どこで繋がるか解らんもんだなぁ……)」とヨメさんに話した(笑)。
そしてやっぱり、まだオレとは誰とも会った事はないので、オレの正体(?)は知られていない(苦笑)。
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