物価が上がり、世の中が不景気になって、しみったれた空気を感じる(汗)。
オレは直接買い物をする機会が少ない為、特に実感しないのだが、スーパーなんかに行くヨメさんに言わせると、確かにどれも高くなったらしい。

国が国民に投資を勧めたり、老後2000〜4000万円問題なんかが騒がれているが、個人的には「それもどうなの?」と思う(汗)。

例えば仮に、今の仕事を失って、蓄えだけで生活するとしたら、何日間食べていけるのだろうか?

個々さまざまで違うはずだが、自分の蓄えを日数で計算したら、殆どの人が「【それだけ】しか無いんだ…」と思う気がする。
それは『不安』だからであって、不安が取り除かれる金額も漠然としてるのだろうし、漠然としている理由は「(それぐらいあれば足りるだろう)」の曖昧な『安心』でしかない。

不安を煽っているだけだし、現在だってそうなのだ(汗)。

先の見えない老後のハナシをした所で、「(お金さえ残しておけば何とかなるだろう)」にしかならない。

先は見えないし、誰にも解らない。
今から必死に切り詰めて、2000〜4000万を蓄えた所で、足りる保証なんかどこにも無いし、そもそも生きてるかも解らない。

またコロナの様な感染病が蔓延したっておかしくないし、望まないけど震災や戦争だって起きるかも知れないのだ。

江戸時代の『宵越しの銭は持たぬ』じゃないけど、全く蓄えを考えない生活もどうかと思うが、ただただ『不安』という感情の為に、『時間』を犠牲にする事はおかしいとも思う。

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そもそも『宵越しの銭は持たぬ』は、木造建築が多かった江戸の城下町が、関東平野の吹きっ晒しの風の影響から火事が多発し、財産を残した所で燃えて無くなってしまう時代背景から来ている(『火消し』の様な消防自衛団が各所で配備された所以でもある)。

先の時代がどうなるかなんて誰にも解らない。
備える事は重要だが、過度に怯え、何かを犠牲にしてまで備える事は間違っている気がするのだ。

オレは若い頃に最長ローンで今のハーレーを買ったが、きっと金利なんかも高かったと思う。
だが、おかげで若い頃からハーレーでいっぱい遊べたし、『時間』を買えたと思っている。

将来に向けていくら現在を犠牲にした所で、お金で時間は買えないのだ。
先の見えない不安に闇雲に怯えるぐらいなら、今という現在をしっかり楽しむべき。

何より頑張っている自分自身へのご褒美は、年寄りになるまで『おあづけ』ではなく、ちゃんとリアルタイムで寄り添い、『返してやる』べきだと思うのである。

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