今さらながらハーレーに乗っているオレは、別に自分のバイクが好きなだけで、ハーレーなら何でも好きな訳ではないが、サラリーマンを辞めた今でも週間天気予報を気にして、週末が晴れだと解れば「(バイクに乗ろう!)」とトキメくし、何処に行こうか&何を着て行こうかを考えて楽しみにしている(笑)。

バイクなんて本来手軽な乗り物のはずで、『風乗りジョニー号』はそれに近い(笑)。
原チャリと同じ様な感覚で「(ちょっとバイクでひとっ走り行ってくるか…)」の気分で乗れるが、ハーレーとなるとそうはいかない。

まずエンジンをかけてから暖気して、しばらく温めてやらないと走らないし、出先で故障した時の事を考えれば工具を積んだりもする。工具なんて積みっぱなしでも良いのだが、重たいし乗らない間も載せておく事は気の毒な気がして、オレは面倒でも毎回下ろしている(ちなみに新しいハーレーは違うハズ。あくまで自分のハーレーのハナシである:苦笑)。

ガレージに入れてあるのでバイクカバーは必要ないが、セルキットを組んでからは連日で乗らない限りバッテリーの充電なんかもしているので、乗ろうと決めてから出るまでの準備や必要な用意が結構あるのだ。

少し前に代車として比較的新しいハーレーを乗る機会があったのだが、暖気もいらない事に驚いたし、ヘッドライトが自動的に点灯する事にも衝撃を受けた(汗)。

とても同じハーレーとは思えない、もはやオレのハーレーとは違う乗り物だったし、もっと最新型ならさらに凄い性能なのだろう。

スポンサーリンク

それは原チャリに近い感覚で乗れる、本来のバイクの姿。便利で手軽な乗り物でありながら、ハーレーダビッドソンというブランドを確立しているのだから凄い事ではあるものの、同じハーレーに乗っていながら他人事の様に「(すごいなぁ)」「(オレのバイクと全然違うわ…)」なんて思ってしまう(苦笑)。

お義父さんから「なぜ新しいハーレーに買い替えないのか」とヨメさんが聞かれたらしいが、その通りである(苦笑)。

事実本国アメリカでは、新しいモデルのハーレーに買い替えた人たちのおかげで、日本にもオレが乗る様な旧車が出回ってくる様に変わった。

オレは車検のない排気量が小さい『風乗りジョニー号』と、ハーレーの2台を持っているが、2台で充分で、それ以上持っていても身体は1つしか無いので乗れずに寝かせてしまう(汗)。
2台が限界で、2台でも自転車すら乗るヒマもないし、用途に応じて使い分ける今の環境で満足している。
だから新しいハーレーが欲しいとも思わないし、手間がかかるコイツこそオレにとってのハーレーなのだ。

若い頃に無理して買った同じ歳のハーレーは、今年でオレと同じ51歳になる。
もはやクラシックカーの様なものだが、買ったばかりの頃に夢中になって乗っていたバイクは、今も準備と用意に手間をかけながらも乗り続けている。

51歳でこれなのだから、60歳70歳となればますますクラシックカーになるのだろうし、それでもきっと乗り続けるのだろう。

買った時の将来の夢は、ジジイになった自分とすっかり旧くなったハーレーとが、どっちが先に動かなくなるかを感じれる事で、乗り続けていれば叶う事が現実になってきた気がする。

いつかそんな日を迎えられる事が楽しみだし、これからも時間をかけて、この不便な乗り物と付き合っていこうと思う(苦笑)。

スポンサーリンク