YouTubeの業界でほぼ間違いなく言える事は、成功しているチャンネルは制作費用を惜しまない。
ちゃんと良いモノを作ろうと考えて妥協しないし、かかる費用も割り切っていて金払いも良い。これは例外がないぐらい見てきたので間違いないだろうし、そういった所と付き合えば報酬は上がるものの、求められる要求も大きいので、意外と割に合わない事が多い(苦笑)。
だからオレは精査して条件の良い所とだけ付き合っているし、そういったクライアントよりも更にゼロが違う&条件が良い、広告媒体そのものを扱うクライアントを相手にして、そこのディレクターとして囲われている。

話が逸れてしまったが、成功していて製作費を惜しまなくても衰退してしまうチャンネルだって当然ある。それぐらい厳しい世界なのに成功を夢見る段階から製作費をケチろうとするクライアントも少なくなくて、まぁ、実益に伴っていない内は節約したい気持ちも解るのだが、案の定ほぼ失敗してしまう事が多い(汗)。

例えばディレクターとして雇われ、ライター1人の予算を聞いて、「いやいや、それは無理っしょ……」なんてドン引きし、「そんな安い金額じゃロクなライターしか集まらない」「少なくてもオレなら仕事を断る」といくら説得してもダメ。結局片手間の主婦ばかりが集まって、どうにもこうにもならない・手の付けようが無いモノばかりが完成し、典型的な『安物買いの銭失い』になり、当然成功する訳もなくコケてしまう(汗)。

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「(そりゃそうでしょうよ……)」と思うのだが、そんなクライアントがホントに多いのである(汗)。

結局、オレが関わってきたクライアントの中で『自身も何か作る(漫画や脚本や動画編集)』ことに関わるクライアントは全体の1割も居るか・居ないか程度、ほとんどが『金(製作費)だけ出す』スタイルで、それは裏を返せば『(依頼している立場なのに)よく解ってない』とも言える(苦笑)。

漫画の事もよく解らないから、漫画家が納品してきた物にも口出しできないし、「いやソレはできないです」「これ以上を求められるなら報酬をもっと上げて下さい」なんて言い負かされてしまう。オレがディレクターの場合は同業者でもあるから「できるはずです」と押し切る訳だが、そんな姿勢で舵を取ろうとしたって上手くいかないのも無理はない(汗)。

そして伸び悩んで衰退し、無駄なストックだけが溜まっていく負の連鎖が始まる(汗)。
YouTubeでの失敗とは、収益化を見込んで作る製作費。いわゆる先行投資で、回収できない事のマイナスから諦めて撤退する事情が最も大きいのである。

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