昨日の『ダウン』と『フェザー』の違いに引き続き、今回のお題は『フリース』(笑)。

値段がピンキリなフリースだが、今は性能も上がってきてるし、ぶっちゃけ個人的には「ユニ◯ロのフリースとパタ◯ニアのフリースって、値段はゼロが1つぐらい違うけど何がそんなに違うの?」と思っていた(笑)。

そんな疑問を持っている人は、きっとオレだけではないハズ。
そんな訳で今回はフリースの性能の差について調べてみた(笑)。

そもそもフリースが開発されたのは1970年代後期。アメリカの会社だが『ポーラテック』を開発した会社と言った方がピンと来るかも知れない。

そこにいち早く目をつけて共同開発したのがパタ◯ニアなので、有名というか本家本元のメーカーなのだ(ちなみにフリース『Fleece』の意味は、「羊一頭から刈り取ったひとつながりの羊毛」を指す言葉だったらしい)。

フリースはもともと『山用』として作られた防寒着なので、高くて良いフリースは『耐久性(造りそのもの)』に加え、汗を吸って放出する『透湿性』、立体裁断やストレッチ素材などを使って動きやすくした『機能性』、滑りが良く摩擦にも強い『耐スナッグ性』なんかが優れている事になる。

フリースの性能(暖かさ)を分けるのは、とにかく『起毛の形状』で、起毛の『長さ』で暖かさが決まる。
一般的にクラシックタイプと言われるポピュラーな形状は、毛先が短く滑らか。
暖かさとしても中間ぐらいで、インナーとして中に1枚着るなら丁度良いし、荷物に積んでもかさばらない。
オールマイティーに活躍するし、最近ではマイクロフリースなんて更に細かく滑らかな物も作られている。

逆に起毛が長いタイプはハイロフトタイプと呼ばれ、保温効果は圧倒的に高い。
ただ、その分かさばるし『重い』。
厚みがあるぶん透湿性も他と比べると劣り、極端な話し『動く』山用と考えれば『暑い』という問題が出てくるし、逆に中で1枚薄手のフリースを着るぐらいが、山など動く場面では丁度良いのかも知れない。

スポンサーリンク

片面だけ起毛の様なタイプは、機能性(摩擦が少なく動き易い)には優れているが、『保温性』に関しては両面のフリースよりも落ちる。ただ、逆に『耐風性』は優れている様だ。

結論を言うなら、山登りでもしない限り、安いフリースも高いフリースもさほど違いはない。
昨日説明した様に、ダウンとフェザーほど素材そのものに差は無いのだ。

結局は『起毛の長さ』の差が重要だから、家の中で着る程度なら安いフリースでも充分だし、その代わり、『動き易さ』や汗を逃す『透湿性』もそれなりに劣るので、その辺りをどう割り切るかだと思う。

オレ個人の結論としては、オレはバイクの防寒として気になっていたので、バイクはやはり『動き易くて軽い』という『ダウン』が最強だし、強度を守る為に上質なダウンを着た上から、1枚別にデニムやメルトン素材などの大きめなアウターを羽織りたい所(これで外部からの摩擦や焚き火・タバコの火の粉などから守りたい)。

インナーはクラシックのフリースで充分だろうが、あえて長めの起毛を着るなら、下が超・薄着でも暖かいかも知れないし、それをちょっと体感してみたいとも思う(笑)。

言うまでもなくオレは山登りまでしないので、真冬に外で汗をかくほど『透湿性』は求めない気がするし、お店などの室内に入っても「暑い」と感じる時は少ないので、『機能性』を追求するほど高額なフリースは要らない気がした。

結論を言えば安いフリースだろうと街中で着るなら『性能』に大した差は無いし、要は『性能』を活かした『使い分け』なのである(=この歳になって山登りでも始めるなら真剣に考えるか程度:笑)。

昨日のダウンとフェザー同様に、防寒対策の参考にしてみて下さい(笑)。

スポンサーリンク