優良店

昨日呑み散歩に行った馴染みの居酒屋で、面白い話を聞いた。

『ちくわの磯辺焼き』というメニューがあるのだが、大して珍しくもないメニューながらも、この居酒屋のちくわの磯辺焼きはどの店よりも美味しいので必ず注文している（海苔が濃くてカリカリに揚げられているので、とにかく美味いのだ：笑）。

ただ、日替わりメニューなので無い時もある。「（ちくわなんてどこでも手に入るんじゃない？）」と思ったし、「こんなに美味しいのにたまにしか出ないのは、注文が少ないから？」と聞いてみた所、人気メニューで出せば結構注文は来るらしい。

じゃあ、どうして日替わりじゃなくて固定メニューにしないの？　となるのだが、これは『店の油』を入れ替えた日に提供していると言うのだ。

なるほど確かにで、油を入れ替えたばかりで揚げているからこそ、美味しさも引き立つのだろうし、毎日店の油を変えていたら値段というコストも上がってしまう。

唐揚げなんかは固定の定番メニューであるので、料理によって仕入れを使い分けているのだ。

一方でヨメさんが食べるソフトクリームなんかも置いてあって、酒を飲むオレには甘いものなど考えれないのだが、ヨメさんの様に酒を飲んだ後に甘いものを食べる客も一定数いるらしい（汗）。

それでもメニューにあるし、わざわざ容器まで変えてオシャレな感じで出してくれる。

そしてスプーンまで違う専用のスプーンに変えているのだ。

ヨメさんは酒を飲むが酒が飲めない客が来ても、こういったメニューがあれば足も運び易い訳で、子供連れだって喜ぶだろう。

お店の努力だが、人気のある優良店はそれなりの理由がちゃんとある事を改めて知って勉強になったし、たかが『ちくわの磯辺焼き』に『アイスクリーム』、【されど…】なのだ（笑）。