今年のバイブズミーティングで、ついにヘルメットが完売して売り切れてしまった(汗)。

もう2度と作りたくないと思っていたので、高額でも値引きはしなかったのだが、全部売れてしまうと淋しい気もする(笑)。でも、やっぱりやりたくないので、次は自分の使っているヘルメットが壊れた時にでも、自分の分だけは考えるかも知れない(それぐらい特別なモノで気に入っている:笑)。

思えば初代のコイツが全てのキッカケで、古着屋で売っていたアメリカの工事用ヘルメットを買って、自分でバイクのヘルメット屋さんに持ち込んで、バイク用のヘルメットとしてリメイクしてもらった。

多分10年以上前なので、リベットなんかは既に錆びてしまっているが、未だにこんなヘルメットを使っているバイク乗りを1人も見た事がないし、メチャクチャ貴重だと思ってアメリカのオークションで1個ずつ、状態の良いモノだけを競り落としたのだ。

その内の1つがヨメさんが使っているプロトタイプ。ペイントはしてないが、ヨメさんはアタマが小さいので、中のスポンジを厚めに貼ってサイズを調整している。

そこから更に進化し、売っていたのはこのタイプ。これは唯一ゴールドという珍しいカタチだったので、オレがテストでヘルメット屋に出しがてら、ハーレー用(ゴールド)と風乗りジョニー用(シルバー)で使い分けている(笑)。

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これが売っていた最終形態で、裏はコルク張りで吊り天井型。吊り天井はヒモを緩める事で深くかぶる事も浅くかぶる事もできる、何とも贅沢な造りになっているのだ(笑)。

売ったモデルは全てコルク張りの吊り天井型なのだが、全部で10個も無い。いっそシリアルナンバーでも入れておけば良かったと思うが、買った人が同じヘルメットを使っている人を見かけたら、まずバイブズミーティングでオレから購入したと思ってもらって間違いないと思う(笑)。

それぐらい見かけない、希少性が高い1点モノだし、高額な分だけ相当コダワッて造っている。

最後に買ってくれたお客さんは、ウチの店に4回も見に来てくれた(笑)。

どうしても欲しいのだが持ち合わせが足りないらしく、前金を入れる形で取り置きして欲しいと言われたのだが、最終日まで売れ残ってたらOKだと請け負った。
もう残り1個しかなかったし、他のお客さんが欲しがったら断わらなければならない為なのだが、結局バイクで一旦銀行まで行って戻って来てくれた。

一番最初に買ってくれた後藤さんは、今も会う度に興奮して「宝物だ」と褒めてくれるが、全て売り切れた今、本当に欲しい人の手に渡って良かったと思う。

1点1点アメリカからオークションで落札し、船便で送られるのも州ごとの地域バラバラなので、輸送費もそれぞれ別々で高い(汗)。

ガチのドカヘルなのでステッカーや汚れも酷く、これをスクレイパーと紙ヤスリ、剥離剤を使った手作業で1個1個汚れを落とし、ピカピカに磨き上げている。

それを関西のヘルメット屋さんに送ってコルク張りと吊り天井というヴィンテージの仕様で、バイク用にアゴ紐をリベットで打ち直してもらったのだが、これも1点1点手作業である(汗)。

とにかくコストと手間がかかったので、もう二度とやりたくないシロモノだが、買ってくれた人は是非自信を持って、大切にして欲しい。

ヘルメット仲間たちよ。文字通り、1点モノで一生モノのヘルメットである。
オレも見かけたら、声をかけたいと思う(笑)。

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