一番最初に漫画を描こうと思った時、大きな文房具屋に行ってアナログの道具(ペン先やインクなど)をひと通り買い揃えて、図書館の会員証を作って、資料に使うために図鑑を10冊ぐらい借りた。
超・重たくてふうふう言いながら持って帰ったが、ネットで調べられる事が解って、一度も使わないまま図書館に返却した(図書館もそっれきり一度も行っていない:汗)。




漫画も結局デジタルで描いているので、買い揃えたアナログの道具も使わなかったが、当時は自宅のパソコンにたまたまあった、画像の加工をするソフトで描いていた。
数年前に漫画専用のソフトを買ったのだが、その使い勝手の良さと性能が凄まじくて驚いた。
数年前の段階で『背景の写真』を『線画』に一発変換してくれるのだから、今までは背景だけを描いてもらう様なアシスタントがいらないし、これから更に進化す事も間違いない。
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ブログで何度か「これからAIがどんどん進化する」と話したが、これが今、エグイぐらい進化してきていて、手塚治虫氏の過去の作品から抽出したデータで、全く新しい手塚治虫氏のキャラクターで漫画が既に作られているし、ド素人でも『目』や『鼻』『口』『髪型』などのパーツを好きに選んで、とんでもなく可愛い子が描けたりする。
まだ手の『指』など細かい部分は苦手らしいが、顔だけの表現ならば、もはや誰だって描ける(作れる)のだ。



それはオレが漫画の仕事を中断している理由でもあって、まだまだ便利になるはずで、腕が落ちない程度には描くが、本腰で漫画一本で進む事はヤバイと思っている。
少し前にYouTubeの話でも触れたが、ビヨンドなどのバーチャルも出てきて、コストがかかる漫画の仕事が少なくなっている背景もあり、そこに誰もが参入し易くハードルが下がるのだから、尚更なのである。

腕を磨く事よりも『感性』を磨く事が重要で、それを補う表現力となる技術は、凄まじいスピードで進化しているのだ。
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