こういった業界で仕事をする上で、最も重要な事は信用、その信用に左右するのは『連絡』で、相手から来た連絡に対し、返事がいつになったら返ってくるのか解らない事が最も困る(汗)。理由は簡単、動くに動けないからである。

だから返信のレスポンスには注意して気にしているし、「今は動けませんが確認しておきます」と送るだけでも相手にとっては大きい。

何も馬鹿正直に答える必要はないので、ヨメさんと呑みに行ってる最中なら「今は外に出てるので戻り次第確認します」で充分だし、相手にコッチが見ている状況が伝われば良いのだ。

当然の事なのだが、意外に出来ない人が多く、オレが漫画家に指示を出してもそれっきり。下手をすれば1日遅れて返事が来たりする。

「誰のおかげで仕事をもらってるんだ!」だし、オレの顔を潰すのなら次から仕事は頼まない。

偉そうとかの問題ではなく当然の事で、「明日には返事します」の一言もない以上、待つ側であるコッチはいつ返事が来るのかも解らない。

そこに信用が成立しなくなってきている事を気づけないから、次に繋がらないのだが、そんな簡単な事が重要だし、結局は相手の事を思いやる姿勢なのだ。

今年の1月に『ある暴走族の漫画』の『解説』をするシナリオを書いて欲しいという依頼があって、面白そうじゃん♡と引き受けた。

当時のその漫画を全巻持っていた事がキッカケなのだが、『◯◯巻に描かれている◯◯のハナシ』というのを探す手間が大変で、とにかく時間がかかった(汗)。

1本だけ書いて「もう無理ッス…とても報酬に合わないです」と断わると「いくらなら引き受けてくれますか?」と聞かれたのだが、かかった労力が他のシナリオと倍以上に違ったので、4倍ぐらいの金額を吹っ掛けた(笑)。

あり得ない金額で、要はやりたく無かったからなのだが、相手も折れるだろうと思ったものの、今月になって他に書いてくれる人が居ないから、どうしても書いて欲しいと再度相談がきて、結局4倍の単価で引き受ける事になった(汗)。

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面倒だが約束でもあるので、引き受けた以上は他の仕事よりも優先して納品すると、大喜びしてくれた。

結局は人と人との関係性で、縁と義理を重んじる姿勢は、いつになっても変わらずに重宝される様に思う。

信用を得る事で実績を増やし、付加価値を加える事で報酬を上げて、オレは成り立っている。

漫画家さんに指示を出している全員が女性の漫画家さんで、理由は絵のタッチが男女の異性関係なく、万人に好まれるタッチという事でオレが選んだ。

もともと依頼主の所には、既に専属で複数の漫画家さんを抱えていたが、オレの企画したプロジェクトなので、オレの知り合いの漫画家さんを使うと許可をもらって断っている。

そんな条件で仕事を渡しているのだから、仕事をもらった漫画家さんには、連絡も含めて小まめに対応して欲しいと思うし、何よりも自分自身の『次』に繋がる可能性があるという事を、自覚して欲しいと思う。
依頼主から「どうなってますか?」と聞かれ「(漫画家さんに)聞いてみますね」となって「すいません…連絡が取れないです……」では話にならないのだ(汗)。

そんな女性の漫画家さんたちが、オレが最初に描いた漫画をサンプルに描いているし、そんなオレが暴走族漫画の解説シナリオまで書いている事は、誰も知らない(笑)。

暴走族漫画の解説シナリオを依頼する依頼主も、オレがハーレー乗りだとは知らないし、一番多く書いたシナリオが『感動系』というジャンルである事も知らない(感動系だけでも実は軽く100本以上書いているし、メッチャ泣かせてきたのだ:笑)。

才能を活かした立ち回り方。嘘も方便も立派な才能だし、立ち回り方なのだ(笑)。

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