久しぶりに馴染みのラーメン屋さんに顔を出した時の事である。

ヨメさんの事を気に入って可愛がってくれるお店で、いつか一緒に呑みに行きたいと言われてLINEの交換までしているものの、まだ実現していないのだが、お花見シーズンが重なっていた為に、「お花見でしばらく(お店に)行けません」とひと言送っておく様にヨメさんに伝えていた。

行けば色々とサービスしてくれるので、顔を出さないのも申し訳ないと思ったからだが、お花見シーズンが終わって久しぶりに顔を出すと、知らない店員さんが出てきた。

注文して呑んでいると、いつもの店員さんが出てきてオレたちの事に気がつき、既に焼かれた餃子が、サービスしてあげられなかったと謝られた(汗)。

普段の餃子は5つだが、「2人で分けられる様に…」と偶数の6個に代わり、最近は皿いっぱいに焼いてくれる(汗)。形が壊れてしまった商品にならない餃子らしいが、味は同じなので普通に美味しい(笑)。

で、オレたちに気がついてからは、出来損ないの玉子やチャーシューやメンマをツマミで出してくれて、しまいにはサーバーを交換するからと言って、レモンサワーまで1杯余分に出してくれた(汗)。

他のお客さんも居るので申し訳ないぐらい、ありがたいと思う。「ありがとうございました」と頭を下げて、どっちがお客か解らないぐらい、お礼を言って帰ってきた(笑)。

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また別の日、馴染みの居酒屋さんに行くと、新しいバイトの子が入ったらしく、新人さんが注文を聞きにきた。
この店はいつもマスターが注文を聞きにきて「いつもの?」「あ、ハイ。いつもので」というやり取りが定番だ。

ヨメさんはともかく、オレの為だけに赤ホッピーが入れてあるのだが、新しいバイトの子は赤ホッピーの場所が解らずに探し回っていて、その時に初めて、マスターたちが他のお客さんに出さない為に、わざわざ違う場所に置いてくれている事を知った。

この店は焼きとん屋なのに、焼き魚が食べたいというオレの要望を聞いて1匹だけ週末に魚を仕入れてくれるのだが、その際に鯛が手に入ったからと言って、タイの兜煮を出してくれた。

鯛はもちろんなのだが、この『煮汁』が非常に丁寧で良く出来ていて、マスターに「煮汁が絶品でスゲー美味い!」と言ったら、「そう言ってもらえると、メチャクチャ嬉しいです!」と喜ばれた。

素直に感謝の気持ちを伝える事は、誰も損をしないし、相手だって嬉しい。

いくら言ってもタダなんだから、ちゃんと伝えた方が良い。
改めて、そう思ったし、「どうもすいません」「いつもありがとうございます」「ご馳走さまでした」は欠かさない様にしている。

「お客さまは神さま」なんて嘘なのだ。

オレは「ありがたいなぁ…」「申し訳ないなぁ…」と、いつも思っている。

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