どこかの地方で、潮干狩りに使うアサリの殆どが、中国産のアサリが使われていたというニュースを見た。

さすがにこの年齢になって潮干狩りには行かないが、足りないアサリを撒いて補充する事は知っていたオレも、90%を超えるアサリが中国産のアサリなら、それはもう中国の潮干狩りだろうと思ってしまうし、「(さすがにそれはちょっと悪質だなぁ…)」と思った。

その一方で、今度は老舗の鰻屋さんが、国産の鰻だと嘘をついて、ずっと中国産の鰻を使っていたというニュースが出て、またかと思うと同時に、既に6万匹以上の鰻を売った後だという事に驚いた(単純計算で1匹¥1,000なら6千万円!?:汗)。

相当な鰻の数だが、国産鰻とうたって販売するには、きっとそれなりのお値段のはずなので、文字どおりボロ儲けだと思うし、これもまた「悪質だなぁ…」どころか、立派な犯罪である。

だが、意外にもネットの反応は冷ややかで、「まぁ、そりゃそうだろう」という意見が圧倒的に多い。

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国産だとアピールしようが、味や値段で「そんな訳がない」と見抜くユーザーが多かった事も意外だったし、中には「鰻の産地偽装なんて、ウチの方のスーパーでも普通にやってるよ」というものまであった。

オレが面白いと思ったのが、その売り文句というかキャッチコピーで

『大特価販売中
国産鰻!!』

の謳い文句が、実は

『大特価販売
中国産鰻!!』

だったのだ(笑)。

嘘である事は間違いないのだけれど、改行する位置を変える事でアピールし、『とんち』というか『ひねり』を効かせたずる賢さに「(そこまでして…)」と呆れると同時に「(なるほど…)」と感心すらしてしまう(笑)。

先のアサリと同様に、悪質な事は変わらないのだけれど、シナリオを書いたりする文字を扱う仕事をしているオレからしてみると、日本語の盲点を突いた、とても面白い事例だと唸ってしまったし、このやり方なら他にも使えてしまう。

『大セール中
国産◯◯!!』

↑「(これ、もう何でもアリじゃん…)」である(笑)。

以前、ニュースキャスターが「旧中山道(きゅうなかせんどう)」を「1日中山道(いちにちじゅうやまみち)」と真顔で読み間違えて爆笑した事があったが、日本語というのは、やっぱり難しくて、奥が深いと思うのだった(笑)。

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