ある休日の深夜、ガレージで仕事をしているとヨメさんがやってきた。

「裏の駐車場で酔っ払いらしき人が騒いでいる」

時刻は深夜1時過ぎ。何事かと思って庭の方へ見に行くと、確かに家の裏の駐車場から声がする。

2階に登って2階から覗いてみると、1人の中年男性らしき酔っ払いが、ぶつぶつと独りで何やら騒いでいた。

「(何時だと思ってんだよ…)」と出て行こうとしてヨメさんに引き止められ、オレはシラフだけど相手は酔っ払い、話が通じない時にオレが何をするか解らないから止めた方がいいという。

まぁ、なるほど確かにと納得し、それなら面倒臭いから警察を呼んじゃおうと警察に通報した。

オレが再びガレージに戻って仕事をしていると、ヨメさんが「警察が来た」と言うのだが、どうやら酔っ払いと揉めてるらしい。

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何やら裏の駐車場で暴れていたらしく、裏の人の家のスチール製の塀を曲げたり凹ましたりして壊したらしいのだが、本人が認めない、証拠を見せろと騒いでいると言うのだ。

まったく面倒臭い話だが、野次馬根性が強いヨメさんは、警察が到着するまでバレない様に2階の電気を消した状態で、こっそりと酔っ払いが暴れている所を動画に撮っていたという(汗)。

オレも見せてもらうと確かに暗いとはいえ、酔っ払いのオッさんがギーギーガチャガチャと塀を壊している。

「おいおいおいおい…」と思っていた所に警察から電話が来たので、ヨメさんが動画として撮っている事を伝えると、「是非見せて欲しい」と言い出した。

まぁ、これが証拠として使えるのなら協力するかと引き受けたのだが、オレの家に訪ねてきた小太りの警察官、小池(仮名)こそ、また使えない警察官なのであった……

(つづく:汗)

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