歳を取っても親元から離れない実家暮らしの問題がニュースになっていた

引きこもりやニートといった無職に限らず、働いていても実家から通い、実家に家賃も毎月入れてる人もいるらしく「何が悪いんじゃ」という主張だったが、もっともな気もする

要は「自立しなさい」という事が言いたいらしいし、家賃を入れている所で結局は親の助けを受けているので自立とは言えないというのが否定派の意見らしい。どっちの言い分も正しく聞こえるが、オレの周りの親戚なんかの顔を思い浮かべると、20代の頃は子供を出そうとしていて悩みを相談してきたぐらいの叔父さん叔母さんが、子供が40代を超えると真逆な事を言い出す様になって、その言葉の裏には自分たちの老後の面倒をこのまま診てもらおうという魂胆が見えてゲンナリした

オレは昔から親と暮らしたくなかったし、一人暮らしに憧れていたぐらいのタチだったから、それは自立していて偉いというのとは少し違う気がするし、今更戻って親と一緒に暮らす事の方がシンドイ

『自立』というのは当然ながら何でも自分でやるしかない訳で、若い頃は生活を切り詰めて色々試行錯誤節約していた記憶もあるし、以前ブログで取り上げた『生きる為の筋肉』というヤツが鍛えられた様にも思う

『THE WILDMAN』でも描いたが、水道を止められたダニエルが水道代節約の為に『トイレの水を3回に1回流す』というルールを強要してきた様に、方法はさまざまでも、自分で何とかしようと、みんな試行錯誤するのだ(笑)

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思えば脱サラして自宅にこもって漫画を描き始めた頃、夏の暑さにエアコンを使いたくても、今まで26年間サラリーマンだったオレは、『家で1日中エアコンを点けた1ヶ月の電気代』というのが途方もない金額の様な気がして、恐ろしくてエアコンを使わずに、汗ダクになりながら漫画を描いていた(汗)

実際問題『無理』で、「(ダメだ、死ぬ)」と思って1ヶ月までは続かなかったが、あの地獄の日々は「あの時に比べればマシ」として、生きる筋肉に成長して残っている(笑)

一番最初に一人暮らしを始めた時には布団を買う金も無かったから、半年ぐらい寝袋で寝ていたし、家電も全部リサイクルショップで集めた中古品のみだった

それでもバイクは持っていたし、ガソリン代はあったのだからおかしな話だが、親元なら味わう事のなかった苦労である事は間違いない

そういった事を踏まえた上で『どっちがタフか?』となればその差は歴然だし、イザという時に何とかできるチカラは人間としての魅力でもあるのだから、やはり一度は外に出てみる様に思う

あくまでオレの考えで人それぞれなのはもちろんだけど、どうとでも生きて行けるぐらいタフなヤツの方が、人間としても魅力的な気がするし、きっとそれは乗り越えて来た差の様な気がするのだ

きっと一人暮らしをしている人ならみんなが言うであろう言葉は、『大変だけど気楽で快適だゼ♡』だと思う(笑)

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