緊急事態宣言が解除されたので、夏休みに出かけようと調べていたヨメさんから「飛行機もホテルもビックリするぐらい値段が高い」と言われ、せっかく東京から出られる環境になったとはいえ、また別の問題でハードルが上がってしまった

そもそも緊急事態宣言なんて生まれて初めての事で、飲食店でお酒を提供しないなんていうのも初めてである。代わりに給付金を出しますなんて言っていたが、飲食に特化した理由は、飲食店だけに限らず、仕入れの業者からタクシー、酒屋さんやオシボリなんかの業者まで、紐付けされて関係する業者がたくさんあったからで、生活は厳しくなるけど、飲食を抑えれば『人流は止められる』と政府が読んだ結果だった訳だ

GO TO トラベルなんかも同じ理由の様だが、人が足を運ぶ事で『経済が回る』という事を、改めて勉強する良い機会になったと考えれば、ある意味、緊急事態宣言の意味はあったのかも知れない

去年、高知に遊びに行こうとしたが、二度も予約したものの、両方とも緊急事態宣言のおかげでキャンセルするハメになってしまったのだが、この時もヨメさんが「飛行機代がメチャクチャ高い」と驚いていた

なぜ値段が高いか? は、便を減らして飛行機が飛ばない事が理由で、飛行機会社も飛行機を維持する為には料金を上げざるを得ない、逆を言えば、普段からみんなが利用していれば、値段はずっと下がる訳だ

ホテルも同じで、連休やシーズンに値段が高いのは客が集中するからであって、その料金設定だからこそ、閑散期のお客さんが来ないガラガラの時期もカバーする事ができて運営が成り立つし、連休などの繁忙期には、どうしても値段は上がってしまう

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『経済を止めてでも人流を止めたい』という目的の緊急事態宣言だったが、逆に言えば『もっと経済を回して加速させる事』も見えてきた訳で、土曜日・日曜日休みというシステムを壊して、人の流れを週末に偏らせずに均一化させれば、人の流れも活性化し、より経済も回る様になりそうな気がする

まだまだ『平日は仕事』という概念が大きい日本の企業のシステムをどんどん崩していく事で、『混雑する』→『料金が上がる』という流れを変えられる。値段が下がる事で誰もが気軽に行き易くなって、より経済も回るのでは? と思うのだが、どうだろうか

緊急事態宣言で飲食店を中心にお店を閉めるなんて、国としては相当思い切った決断をした訳だが、それと同じぐらい思い切った決断をすれば、経済を回復させる起爆剤にもなるし、あながち的外れではない様に思う

コロナ前にはインバウンドなんて騒いでいたが、1つの温泉宿で2泊も3泊もして同じ食事を食べるくらいなら、現地を歩いて自分たちで気に入ったソウルフードを味わいたいなんて外国人観光客は、旅行しても殆どお金を落とさないと言われている。どこかの国がドラッグストアで爆買いするのがせいぜいで、基本はバックパッカーの様な節約貧乏旅行が主流、旅行先の国の『文化を楽しむ』事を優先するので、結局日本の観光を支えているのは国内旅行の日本国民なのである(低料金の民泊が流行ったのも有名だよね)

外国人観光客で賑わうようになってから、逆に日本人が京都に行かなくなったなんて話も聞くが、海外の客になど目を向けずに、国内の国民の動きをしっかり考え、景気回復に繋がる、緊急事態宣言と同じぐらい思い切った決断をしてもらいたいと思う

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