昨日のブログで自分の若い頃の話をしていて思い出した、昔話をひとつ

23歳頃のオレはサラリーマンとして働いていて、雑誌を作るデスクワーク、当時は今の様なコンプライアンスなんて無かった時代だったから、家に帰れずに会社に泊まる事なんてしょっちゅうだったし、会社には自分の寝袋や洗面用具も常備させていた

オレの仕事をしているグループで一番偉い人(まぁ、主任みたいな立場の人ね)は珍しく女性のオバちゃんで、他のグループはみんな男だったけど、ウチのグループだけは社歴が長いからという理由で、そのオバちゃんが仕事を仕切っていた

女の人は横になって寝ないだけで、終電を逃すまで仕事をして机に突っ伏して寝る子も居たし、寝ないで始発まで仕事を続けて翌日は会社を休んだりする様な会社、今じゃ考えられない時代だが、そんな事をしている状況で音楽好きの主任のオバちゃんは、好きなアーティストのライブだったりすると、仕事を残して自分だけ定時で帰ってしまう

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文字通り「あとはよろしくね」になる訳だけど、オイオイ冗談じゃないぞってハナシで、アンタが帰った後の尻拭いは誰がするの?ってなるし、オレらは昨日も泊まって仕事してるんだゼ?である。今日ぐらい早く帰りたいのにそれこそ今日も泊まりになるかも知れない。下の者は上を選べないから付いていくしかないけれど、いくら何でも無茶苦茶な話で、あまりに理不尽だ

主任より上の立場の上長なんかに直訴して問題を訴えても、「女性だから……」と取り合ってもらえず、不満は溜まる一方で、遂にオレがキレた訳です。「やってられるか」と(笑)

まぁ、ここまでは普通の話だと思うし、今、思い出しても自分が間違ってるとは思わないのだが、ここからオレが起こした行動が問題で、ストライキとして独りで会社を休み続けたんです。「オレをクビにして辞めさせるか、あのババアを主任の立場から降ろせ」と(笑)。正確に言うと、週に1回あるオバちゃんが休みの日だけはイヤミとして会社に行って、それ以外の日は全部休み。自宅に会社から電話が来ようが「もうクビでいいッス」「やってられないんで辞めます」と言い続けた

結局2ヶ月近くそんな事を続け、オバちゃんは降ろされたので「じゃあ戻ります」と、ちゃっかり普通に戻った訳だが、事情はともかく、そんな若造の行動をよくもまぁ会社も通したものである(汗)

オレもオレでハーレーのローンだってバリバリ残ってたのに、お前辞めてどうすんだよ!と今になって思うが、それぐらい将来の事なんて考えて無かったし、先の事よりも『今』だったのだ(笑)

強運というか何というか……我ながら若気の至りだし、やっぱりワイルドマンなのであった(笑)

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