昨日23歳の依頼主の話をした理由は、若いながらに物凄いしっかり将来というか人生設計を立てていて、先の事を考えて生きている姿に驚かされたからである

実はオレにはその子と同じ歳の甥っ子がいて、他人事とも思えなかった気持ちもあったのだが、甥っ子もやはり相当人生について考えているし、もっと突き詰めれば、先の将来に不安を感じている事が共通していた

そこで思った事が「自分が23歳の頃はどうだったか?」で、オレは正直まったく考えてなかった(汗)

何の計画性もなくハーレーを最長の6年ローンで買って、万年金欠病でも遊びたいからキャンプばかりしていたし、会社にはタッパーに白米だけ持って行ってたり、休みの日には日雇いのバイトに出てアスファルトを敷いたり、セメント袋を抱えて走ったりしていた

ヨメさんと呑みながらそんな話をしていて共通だった事は、それでも『何とかなる』という事で、決して世の中を舐めていた訳じゃないし、無計画の場当たり的な生き方をしてきても、現在何とかなっている

将来を見据える事は大切だが、23歳の今を楽しまなくてどうするのだ?という事も重要で、オレは『モテたい』『カッコつけたい』『バイクいじりたい』と欲求ばかりで生きてきたおかげなのか、振り返れば良い思い出ばかりが残った

貧乏ながらに必死に生きてきたが、それを上回る需実したプライベートのおかげで、それを『苦』として感じてなかったし、麻痺していたぐらい、思い返せば「(ありゃシンドかった)」「(今さら二度と御免だ)」と思う。それと同時に「(それに比べりゃ今なんか全然マシじゃん♡)」と思えるのだから、無意識のうちに『若い時の苦労は買ってでもせよ』を実践していた事になる

スポンサーリンク

おそらくオレの様な人は多いのでは?と思うし、オレの周りの仲間はそんな連中ばかりで、真剣に将来の事を考えている様なヤツなんて1人も居なかった様に思う

それでも今『何とかなってる』し、『今でしか出来ない事』を犠牲にしてまで先の事を考えた所で、計画通りには進まない様にも思う

将来を真剣に考える事も大切だが、重要なのはソコじゃない。大切なのは『生きる為に必要な筋肉』で、何に対しても乗り越えられる『生活力』だし、それを支えるのは充実したプライベートなのだ

それは彼女だろうと家族だろうとバイクだろうとクルマだろうと何だって良い。苦るしい事を苦に感じないバイタリティを培う為に、若い年齢だからこそ没頭するべきだし、突き抜けるべきだと思う

将来に備えて必死にお金を貯めて金利だけで生活できる様になった所で、若い頃には戻れない。『時間』は誰にも平等で買えないのだから、自分にとってお金よりも価値のある若い今の自分自身に、『投資』する事を気づいて欲しい

立派な青年たちだが、そう不安に考えなければならない事が、少し気の毒にも思うのだった

スポンサーリンク