オレは漫画家として活動しながら脚本家としても活動し、『描ける』し『書ける』がウリなのだが、今の所、この二刀流というスタイルをオレ以外の人間にお目にかかった事がない

雑誌の連載『THE WILDMAN』では120話まで描いて、YouTube漫画では30〜40本ぐらい描き、シナリオは130〜140本ぐらい書いているので、どちらも同じぐらいだし、まさに「どっちもイケます」である

普通の人は漫画か脚本どちらかなので、これがオレの強みだし、オレの『付加価値』という訳で、オレに依頼する事で漫画なら漫画以外、シナリオならシナリオ以外の+αが加わり、他の人よりも仕事が入り易くなっている

ぶっちゃけた話、1本あたりの単価は漫画の方が良いが拘束時間も長く、7日〜10日ぐらいが潰れてしまう。逆にシナリオは手離れが良いが単価が安く、1〜2日から早ければ数時間で終わるが、数をこなさなければならない

空いた時間を埋めるなら、手離れが良いシナリオを書いていた方が良いし、「(そろそろ絵も描きたいな)」なんて思った頃にも、シナリオを書きながら漫画の仕事を待てば良い。潰しが効くというメリットが大きいのだ

だが、1ヶ月目一杯仕事をしてみて、自分の稼働率と報酬の基準が解った時、「(こりゃ、自分で描いてる&書いてる場合じゃねーな)」と思った訳で、収入の上を目指す中で限界という天井が見え、自分の才能を活かしながら違う方向へシフトしようと思ったのがディレクションだった訳だ

まず、YouTubeの漫画というのは再生回数に対して貼り込まれる広告の広告料が収入になるので、再生回数が伸びない事には話にならない。1万回再生の作品があったとしたら、初見で見た人が1万人なのか、初見で見た人が8千人で、2千人は2回目に見た人なのかも知れない。1度見れば充分な作品を「もう一度見たい」と思ってもらえる要因は何か? というのはクオリティで、作品そのものの精度が良ければ「あのシーンをもう一度見たい」に繋がる

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このクオリティを上げて『繰り返し見てくれる視聴者を増やす(結果再生回数を増やす)』事がオレが売り込んでいる『付加価値』で、漫画として面白いだけではなく、見易さ・読み易さを追求し、漫画家や脚本家に指示を出している

多い時は8人ぐらいの漫画家さんのチェックをしているが、運営者が気がつかない手抜きなんかも多く、運営者は1コマ¥○○◯を漫画家に支払っているので、割りに合っていない、手抜きの仕事をしている事を報告したりしながら、見易さに必要な事も漫画家に指示を出して伝える

それを繰り返している内に、漫画家の方でも「ゴマかせない、下手なものは見せれない」となり、漫画全体のクオリティが上がり、結果繰り返し見てもらえる様にもなって、再生回数が増えていく仕組みだ

シナリオも同じだし、シナリオの場合は『見易さ』ではなく『読み易さ』。例えば

・こんなことになったきっかけは、たくさんのはがきが送られてきたことだった
→こんな事になったキッカケは、たくさんのハガキが送られて来た事だった

同じ文章でも、間にカタカナや漢字を入れた方が文章として読み易い。単純な事の様だがグズグズなシナリオも多く、物語の途中で読めない、詰まってしまっては、その時点で視聴者が物語の世界から冷めてしまう。冷めてしまう=つまらないになり、途中で離脱されて中断なんて事が普通にあるし、「あっという間だった」と思ってもらえるぐらい面白い動画というのは、漫画家が描く絵もさる事ながら、『隙』がない(=突っ込みどころが無い)高い完成度のシナリオも重要なのである

読み易さを意識した文章と、見易さを意識したイラストで作品のクオリティを上げ、クライアントに貢献しつつ、手が空いた時には自分自身も描いたり・書いたりが今のオレの仕事で、更に他の漫画チャンネルを渡り歩いてきた経験を活かして、失敗例などを伝えたり、クライアントが希望するアイデアなどを提案する際の相談料で+αを増やしてきた

おそらく最初のスタートから今はステップ3か4ぐらいの段階で、ここからステップ6ぐらいまでの構想は既にイメージできている

分析と研究が経験に加わり、積み重なった総合的なものが『付加価値』となって、会った事もないクライアントが「お金を支払う価値がある」と判断してくれているから、成り立っているのだ

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