有名俳優さんがTVで、30年近くずっと使っている『お皿』があると言って見せてくれた。形もやや不格好な洒落たデザインで、大きさも1人用ぐらいのサイズなのだが、深さもちょうど良いらしく、ずっと使い続けて愛用しているらしい

「このお皿はボクの成長をずっと見てきてくれているんです」なんて言っている姿を見て、「(ほぇ〜、なるほどねぇ……)」なんて思って、「(オレもそんなお皿を持ってないかなぁ……)」なんて見てみたけれど、いつから使ってるか解らない、曖昧なお皿ばかりだった(笑)

少なくても確実に古いハズ。と思えるのは、結婚式の引き出物とかで貰ったお皿で、これならば結構イイ線をいっている

ただ、ジブリだったりディズニーだったりとキャラクター物のお皿が多く、「(そういう事じゃないんだよなぁ……)」だし、そもそも余り使ってないのでそれでは意味がない(汗)

その俳優さんも意識して使い続けて来た訳ではないのだろうし、結果そうなっていた現状に「(スゴイなぁ)」なんて感心したが、オレが今から始めたところで遅い気がするし、「(まぁ、オレには縁の無い世界だわ)」なんて諦めつつ、「(でも、お皿なんて割れちゃったら終わりなんだから、大変だよな……)」なんて事を考えている内に『ある事』に気がついた

そう、ハーレーである(笑)

オレは何よりハーレーを長く乗り続けてきて、それこそ30年に届きそうな勢いだった(笑)。お皿と違って割れるモンじゃないし、コイツこそオレの成長をずっと見てきたどころか、一緒に色んな『景色』を観て、走ってきたのである

若い頃に「(いつかはハーレー)」と夢見て、どうせ買うなら自分と同じ歳の年式を買おうと決めて、メチャクチャ探しまわった。オレの年式自体がそもそも生産台数が少なかった年らしく、やっと見つけた時には本当に嬉しかったし、後の事(ローン、車体の状態)なんて、どうでも良かった

その時はそこまで古くなかったはずが、ずっと乗り続けてきたからこそ、どんどん古くなってきて、オレにとってオレ自身の価値でしかない『同じ歳のハーレー』は、やっぱり正しい選択をしたと思える付加価値として、これからもずっと一緒に付いてくる

漫画にも描いたが、いつか年寄りのジジイになった時に、のんびりハーレーで釣りでも行って、ヨメさんが怒り出す前に家へ帰る。バイクが壊れるか、自分が死ぬかぐらいの歳になるまで乗り続けていられる事が夢でもあって、今の所はそのコースから外れていない、『夢の途中』でもある

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それに気づいて納得して、「(な〜んだ、お皿なんかより、オレの方が全然イケてるじゃん♡)」と、改めて自分の相棒を眺めて満足した(笑)

人に「他のハーレーにも乗ってみたいと思わないの?」と聞かれる事もあるが、全然そう思わない理由は、オレ自身の夢がまだ終わらずに、続いているからなのだ

それを貫ければカッコイイ、それはオレが勝手に思っている『夢』で、買ったら終わりではない。最期まで傍に置いておきたいと思うし、死ぬ直前にコイツを見る事ができれば、自分の人生も、まんざらでもなかったと思える気がする(笑)

今の所は順調、油断はできないが、まだまだ頑張るぞ と思うのだった

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