災害犬として活躍している犬が、元は殺処分される施設から連れ出されて訓練された犬だというニュースを見た。鉄の檻から見える怯えた様子の当時の犬は、とても痛々しく可哀想に見えたし、施設で次々に殺処分されていく姿を見てきたからか、檻の中から出した時には、ついに自分の順番が来たと思い、オシッコを漏らしたと聞いて、いたたまれない気持ちになった

オレはネコを飼っているが、犬も好きだし、生き物全般基本的には好きである

黒猫のロクは野良猫だったが、ロサは施設から引き取ってきたネコで、当時は生後4ヶ月。4ヶ月の割には身体が小さくて、医者からは長くは生きられないだろうと言われていた

結局すっかり健康のまま、病気もせずに10年近く元気に生きているし、メチャクチャ懐いている甘えん坊で、ヨメさんいわく、オレがガレージに行くと、扉の前でずっと待っているらしい

戻ってきても何をする訳でもないし、隣で寝転んで眠くなったら寝てしまう。親を知らないロサは、ロクや他のネコの様に、身体を刷り寄せてゴロゴロと喉を鳴らす甘え方を知らない。オレを見て、マックスで泣き叫ぶのだ(汗)

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こんなに懐いたロサも殺処分される可能性だってあったわけで、オレはやっぱりペットショップで『売る(=売れ残る)』という事に賛成しかねるし、ペットショップ自体を廃止するべきだとすら思う

池袋に暮らすオレは、キャバクラが多く集まる近くに極小店舗のペットショップがあり、極小サイズのカゴに入れられた犬やネコたちが売られている姿を見てきて、それが女の子の御機嫌取りの為だけに買われ、もらった女の子が飼えずに売ったり捨てたりする話も知っている

オレは牛も豚も鳥も殺して食べる民族で、自分が言える事ではない事も解るのだが、先に話した様な、檻の中で自分の順番が来る事を待つ犬の気持ちを思うといたたまれないし、鳥インフルエンザや豚コレラなどで大量に殺処分をしなければならない自衛隊の人が、精神的におかしくなるという気持ちにも同情してしまう

多分ロサはオレの事を本当の親だと思っていて、姿が見える時には傍を離れない

コイツも小さい時にゲージに閉じ込められていたので、今の姿を見ると良かったなと思うし、『処分』という言葉すら、使いたくない

矛盾している事を言っている事は解るのだが、それすら感じない人間にはなりたくないし、少しでも少なくなる、=売られない時代が来る事を願いたいと思う

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