カバン屋さんで近況報告をしている中で、なかなか厳しい実情を聞いた

個人でカバン職人として頑張り続けているので、珍しいし、相当頑張ってはいるのだが、コロナも含めた時代の流れの影響をモロに受けているとの事で、なかなか出口が見えないらしい

完全メイドインJAPANになるし、丁寧さも折り紙付きなのだが、海外からの進出で市場が荒らされ、いくら作っても単価そのものが安くて、利益が出せないのだという

そんな話を聞いて思い出したのが、去年遊びに行ったアパレルを経営しているお店で、バイクにも積めて、人が背負う事も可能なバッグを作って販売していた

驚いたのは作った数で、なんと100個。独りでやってる個人店なので「絶対売れないだろ!」ってハナシなのだが、タイだかで作ったらしく、100個だったら安いから作ったらしい

その時は「お前ソレ全部売るまで何年かかんの?」「1個¥1000で売れよ」と半分馬鹿にしたぐらいだが、同業者で独りで続けている職人にしてみれば、まさしく脅威となる話なのだ

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ウデはあるのに儲からない、結果続けられないという状況は非常にまずく、何か打開策となる突破口を見つけたい所だが、今の時代の流れとして、テレワークが進めばカバンはいらなくなるし、キャッシュレス化が進めば財布もいらなくなってしまう。それに少子化としてターゲットとなる顧客が減っていくのだから、解決の糸口を見つける事は非常に困難だし、オレ個人の見解としては『モノ』を作れる技術は忘れずに残しておきながら、デザインやアイデアを売る方向にシフトしていくべきだとも思う

まぁ、そんなアイデアも色々話したりしてみたが、今は単価が安くても数をこなす事が最優先で、そんな余裕も難しいらしく、思えばオレの知り合いはそういったガテン系や職人が多い

オレが漫画家からSNSをフィールドにして仕事を見つける事を模索し始めた頃は、バイトと変わらないと結構バカにされたものだが、そういう仲間たちも今はみんな厳しい状況なのだと聞く

オレもまだ模索中どころか、ずっと模索し続けていくのだろうが、今マーケティング会社2社を経営する社長と組んで漫画サイトの運営に関わっているが、感じる事は『どう名前を広めて知ってもらうか』と『+αとなる付加価値をつける事』である

みんな立ち回る為に必死だし、それはオレだって同じ。ただ、昔の様に店番をして座っていれば何とか生きていける時代ではないし、ぼんやりしてると一生追いつけないぐらい引き離されてしまうと思っている

みんな頑張れ、オレも頑張る。シンプルだが、そう思う

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