さて、第一弾ではジョニーがバイクに乗っている時に起きた『右折事故』を取り上げましたが、それとは少し違う状況で、ロナウドとジョニーが一緒に走っている最中に、右折事故に巻き込まれた時がありました

今回はそんな、恥ずかしい(?)事故のお話です

この頃は、ロナウドのバイクがフルカスタムから上がって来たばかりで、家も近かったジョニーとロナウドは、仕事終わりの平日の夜でも、時間を見つけては近所を走りに出ていた

この日も適当に夜を流してから帰る途中、環八で右折待ちをしている最中に、その事故は起きた

先頭で右折待ちをしていたジョニーは、対向車が来る前に渡れそうだったので右折したのだが、後ろのロナウドはタイミングが悪いと判断して右折しなかった。だが、ロナウドの後ろの乗用車は、ロナウドも右折するだろうと思い込み、ロナウドにカマを掘る形でブツけたのである

もちろん全然スピードも出てない状態の事故なので、バイクもロナウドも大した怪我ではないのだが、そこはバイクなので、立ちゴケに近い状態で転んでしまった

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オレは右折した後にロナウドが来ない事に気がつき、後ろを振り返って見ると、ロナウドがカニの様にひっくり返って裏返しになっていて、大慌てで引き返した

クルマのドライバーもただただ平謝りで、第一弾の話の様に揉める事もなかったのだが、事件はパトカーが来てから起きた

警察官「えーと、事故のオートバイに乗られてた運転手さんは?」

ロナウド「あ、オレです」

警察官「免許証と車検証を見せてもらえるかな」

ロナウド「はい。あ、免許証はありますけど、車検証は自宅です」

警察官「車検証に書かれた登録番号とかを知りたいんだけど……」

ロナウド「あ、でも自宅に妻が居るので、電話して聞いてみます」

ロナウドはそう答えると、事故現場から携帯で家に電話をかけた

ロナウド「もしもし……そうなんだ。まぁ、大した怪我じゃないから、身体もバイクも全然大丈夫なんだけど。うん……。それで、今警察から車検証を見せてくれって言われてるんだけど、車検証はホラ、バイクには積んでないから……。そうそう、オレのパソコンが置いてある机の、そう、一番長い引き出しがあるじゃん? そこの…ヴァーッ!!!!」

ジョニー「!?」

なんと電話をしているロナウドが、突然叫んだのである

ロナウド「ちょっと待った! ごめん! 何でもない、やっぱりいいや。帰ったら自分で探すから! うん、うん……そう。ごめん、気にしないで」

慌てて電話を切ったロナウドに、ジョニーが心配して駆け寄った

ジョニー「なんだよ、急に叫んで。どうしたんだ?」

ロナウド「(いや、マズイ。車検証の入っている引き出しはマズイ)」

ジョニー「(? どうして? なに言ってんだ?)」

ロナウド「(いや、車検証が入ってる引き出しの中に、エロDVDが入ってるんだ)」

ジョニー「はぁ!?」

夜の事故現場に、ジョニーの声が響いた

(つづく)

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