2年ぐらい前に、ずっと通っていた近所のラーメン屋さんが閉店した。ラーメン屋さんの建物が老朽化して、建て替える事が理由だったのだが、新しくビルが建てられる事が決まっていて、建て直しが終わる1年後の1階スペースに、再び戻って来るという話だった

マスターは中華屋で働いていた料理人でありながら、日本の本格的なラーメンを修行した人だったので、充実したツマミで呑めるし、〆にラーメンを食べれるお気に入りのお店だった。以前このブログでも『善玉・悪玉』として、優しくて仕事の早いマスターと、要領が悪くて忙しいと不機嫌になる悪玉の店員がいるお店として、紹介していたぐらいである(笑)

マスターからは「1年後に必ず戻ってきますんで、また来て下さい!」と言われて楽しみにしていたのだが、コロナウィルスの影響で工事が全然進まず、予定した時期のはずなのに、ビルも完成しないままの状態が、ずっと続いていた

先月、やっと完成したのだが、一階にできたお店は全然違う居酒屋で、「(マスターたちはどうしたんだろう?)」と、ヨメさんと心配していた

マスターも『工事が終わるまでの間、何もしないわけにもいかないから、店を出せる場所を探す』と言っていたので、もしかしたら新しい店が順調だから断わったのかも知れない。もしそうだとしたら、同じ店の名前で検索すれば、案外近くで営業してたりするんじゃないか?という事に気づき、調べてみると、ナント5〜6駅分ぐらい離れた場所に、同じ店がヒットした(笑)

ヨメさんと「コレ、絶対あの店だろ!」と盛り上がって、グルメサイトなんかに載っている写真やメニューを見てみると、案の定、当時食べたお馴染みのメニューばかりだ(笑)

写真は2017年当時。空き缶があるのは店まで呑んで来たからである(笑)

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ツマミが安くて充実しているのが魅力で、午前中から呑めるのも便利だった。そして〆には小さい容器をもらって、オレのラーメンからヨメさんにミニラーメンを作ってやる。これがヨメさんにはとても食べ易い量だったらしく、お気に入りだったのだ

こうして「是非一度行ってみよう!」と決まったのだが、ヨメさんは「散歩がてらに歩いて行こう!」と言い出した(汗)

「(え? 歩いて行くの……?)」とオレが思った理由は、バイクで走り回っているだけにおおよその地理が解るし、その店までには大したお店もなく、散歩を得意とするオレたちが、途中で寄り道したりする古着屋とかコンビニなんかが一切無い(汗)

距離を調べると徒歩で31分と出たが、多分実際は全然もっと遠いだろう

ヨメさんに「ホントにひたすら歩くだけだゼ?」と何度も説得したのだが、ヨメさんは先の天気予報を確認して「散歩しながら行きたい!」と言って譲らない

「(ラーメンを食べる為に何でそんなに歩かなきゃならんのだ……)」と思いつつ、いよいよその日がやってきた(汗)

かくして夫婦2人、懐かしいラーメン屋のマスターに会いに行く為だけの、常人では絶対理解されないであろう、ラーメンツアーが始まるのであった(汗)

(つづく)

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