『乗り手』がさまざまで色んなカタチにイジれるハーレーは、同じ様に色んな『理想のスタイル』があるわけで、オレなら漫画で描いたようにアメリカの広大な土地を独りで旅しているハーレー乗りに自由を見て憧れたように、『ハーレー』=『大勢の集団で並んで走る』というイメージ&スタイルに憧れている人も多い

が、集団で走るという事は意外と難しく、先頭を走って誘導する側なら最後尾までの全体の流れを見る必要があるし、先頭以外ならいかに先頭の負担を減らしてやるかが重要になる

これが息が合えばストレスなくスムーズに進むのだが、チグハグに乱れれば途中で信号に引っかかって流れが分断されたり、はぐれて道を間違えたりと、余計な足止めばかりが増えるわけだ

この前『ボクの夏休み2020』で久しぶりに集団で走って「(難しいモノだな…)」と改めて感じたので今回取り上げてみようと思ったわけだが、オレは神奈川の横須賀に行くのは初めてだったので、場所に詳しいダニエルに先頭を任せた

環八に早朝集合して出発する際に、高速に乗るまでにオレとロナウドはガソリンを入れておきたかったので先頭のダニエルに「スタンドがあったら入ってくれ」とお願いしていた

環八は片側3車線もある大きな道路なのでガソリンスタンドなんていくらでもあるのだが、3車線の真ん中の車線をみんなで走っている最中、左側に見つけたスタンドに突然ダニエルが入ろうと車線変更した

当たり前だがまず左側の車線に移動してから入る必要があるので、急な反応にダニエルと並走していたリョー君は間に合わなかった(通り過ぎてしまった)し、リョー君の後ろだったオレも、左車線に後続のクルマが走っていたので危険と判断して移らなかった

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たかだか4台なのにいきなり半分に分断されるカタチになってリョー君はテンパッたが、3車線もある車通りの激しい道路で判断を迷う=停まる方が危険なので、オレが「(いい、いい。シカトして先へ行こう)」とジェスチャーで伝え、ソコからはオレが先頭になってリョー君を誘導し、次のガソリンスタンドを見つけるとバイクを乗り入れてバイクから降り、歩道まで出てから追いかけてくるダニエルとロナウドが見える位置に立って待った

正解は言うまでもなく事前に左車線に移って走っておく事なのだが、その後もダニエルが先頭を走っている最中に、まだ信号が赤に変わる黄色にすらなっていない状態なのに急に減速しだして「(え! ココ止まる気!?)」とカマを掘りそうになったりして、一緒に後ろを走るロナウドと「アイツこんなに先頭走るの下手だったっけ?(汗)」と話していたぐらい、後続車であるオレたちは走りづらかった

漫画の通りアイツらが高校生の時から一緒に走ってきて、先頭と最後尾はずっとオレかビッチかアレックスで、真ん中にヤツらを挟むカタチが基本スタイルだったのだが、成長していくにつれてロナウドに先頭を任せる事が増えてきたものの、「(そういえばダニエルが先頭ってあんまり無かったかも:汗)」と話したぐらい、記憶にもなかった

ロナウドにも特別教えたわけじゃないけれど、『そんなモン見て覚えろよ』というもので、先頭なら「どうケアすれば後ろは走り易いか?」を考える事が重要で、そういった意味でもロナウドは上手く走るのだ

要は「自分だけで走ってるわけじゃないんだから気を使おうゼ」という事なのだが、それを走りながら冷静に判断する事が意外に難しいのである

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