*「自分ならどうする?」今回はそんな目線で読んでみて下さい(笑)

ある休日の夕方、高知の知り合いであるMさんというオバちゃんから電話がかかってきた

Mさんは高知で呑んでいる時にエライ気に入られて「連絡先を交換しよう!」と押されて交換したものの、レイコさんやスミちゃん、メグちゃんほど親しくないし、一度も連絡を取った事がないぐらいの関係だったので突然の電話に驚いた

時間はちょうど19時ぐらいで「(なんだろう……)」と思いながらも出てみると、酔っ払って自分の弟に電話するつもりが間違えてオレに電話をしてきたらしい

謝るMさんに「あぁ、そうなんだ。別に気にしなくていいよ」と伝えたのだが、電話の向こうのMさんが、とにかく酔っ払っていて聞き取れないぐらい呂律が回っていない(汗)

「呑んでるの? 大丈夫かい?」と聞いてみると、どうやら自宅で独りで呑んでいるようだ

それだけなら別に特別な事じゃないし、むしろ酒呑みの高知の女性なら普通なぐらいなのだが、オレもヨメさんもMさんがそこまで酔っ払ってる姿を見た事がない、それぐらいベロベロに酔っ払ってる感じだった

呂律が回ってないし声もデカイので隣りにいるヨメさんまで聞こえるし、ヨメさんも「大丈夫なの?」と心配しているのだが、オレも電話じゃどうする事もできないし、Mさんは同じ話しのくり返しで全然会話にならない

とりあえず「コッチは大丈夫だから弟さんに電話してあげなよ」と伝えて電話を切ったのだが、5分も経たずにまた間違えてオレに電話がかかってきた(汗)

「あれ? またシゲちゃんだ。間違えちゃった」と謝ってくるので「大丈夫か? 呑み過ぎだって」と言うのだが、ベロベロでまともな会話にならない(汗)

「とにかく弟さんに電話してやりなよ」と電話を切ったが、またすぐに間違えてオレに電話がかかってきた

スポンサーリンク

三度目はさすがに電話に出ないでスルーしたのだが、そこまで酔っ払ってるとオレもヨメさんも心配になってきて、「……どうする? 大丈夫なのか?」と話し合った

実はオレたちは、2年ほど前に高知で仲良くなったお婆ちゃんを1人亡くしている

一人暮らしで最後は孤独死だったのだが、生前はオレの事を気に入って声をかけてきて、ヨメさんもすごく可愛がってくれて高価な着物まで何着ももらったぐらいだ

いい加減に電話は無視して出なかったが、「(まさかこのまま何か事故に遭ったりしないよな……)」で、仮にそうなったとしたら最後の電話がオレだなんて、なんとも後味が悪い(汗)

理想は同じく高知の別の知り合いに連絡して「今、Mさんからスゲー酔っ払って電話がきたけど大丈夫かな?」なんて報告がてらに様子を見に行ってもらえるのが一番良いのだけれど、実はMさんは少なくてもオレの知り合いたちとあまり仲がよろしくない(汗)

これも高知あるあるなのだが、皆がクセが強いというか、飾らずにハッキリしている人たちばかりなので、高知でバッタリ会ってもオレたちが他の人たちと呑んでいれば一緒には座らないなんて事も多いし、Mさんは思い切りソッチ系の人だった

そうこうしている間にもまたMさんから電話がきて再び拒否したものの、とりあえず高知でお世話になっている『しもだや』の板前さんに電話した

高知の知り合いの中では色んな方面に顔が利く人なので、もし何かMさんの話が出た時に「そういえば東京から毎年来る夫婦が…」と思い出してくれるだろうというわけだ

久しぶりに世間話をしながら夏休みにまた顔を出す報告なんかをしつつ、本題のMさんが泥酔して電話をかけてきた話しをしたのだが、Mさん自身が最近ずっと店にも来てないらしく会っていないと言う

まぁ、それならそれで仕方ないし、板前さんに報告しておくだけでも何もしないよりはマシだと落ち着いたが、それっきり翌日になってもMさんから連絡は来なかったのでそれはそれで心配である(汗)

たかが呑み過ぎの間違い電話なのだが、身近でイヤな事件が過去にあっただけに、オレが最後の電話だったなんて結末だけは勘弁してもらいたいと思うのであった(汗)

スポンサーリンク