生まれ年も星座も血液型も一緒なのに
全く正反対な私の旦那さんである渡辺シゲアキという謎男の生態を
ヨメの目線から分析。

渡辺シゲアキ
都内育ち・男子校出身・アウトドア派

ヨメ
東北育ち・女子校出身・インドア派

⚫️カスタムの鬼

付き合い始めのある日、「知り合いにカバンを作ってもらうからどんなのが欲しいか考えておいて」と言われた。
「うん…」と答えたものの、あまりにサラっと言われたのでよく意味が分からなかった。
「かばん?」「つくる?」「買うじゃないの??」
そしてその日が近付きよくよく聞いてびっくりΣ(・□・;)
カタログがあるわけじゃない。
見本がある訳でもない。
完全にゼロから!
まったくの白紙から、欲しいカバンのデザインをしろという意味だった!
えー!!なぜそんなことを?
『既製品じゃだめなの??』
なーんて、付き合いたてのお淑やかな私に言える訳もなく…
「自分のカバンなんだから自分で決めなきゃ誰が決めるんだよ。欲しいものなんて他の人にはわからないんだから」と言われてかなりアワアワしたのを覚えている。

その後、
「ここは何ミリ?」「取手の位置は?長さは?」「素材は?」私の落書きのようなイメージ図から旦那さんの一問一答形式で応えていき、なんとかデザインが完成。
それをカバン屋さんのBasic Tracksのモッチーさんに持ち込み、ああだこうだ必死に説明してようやく発注完了。(ちなみにモッチーさんもハーレー乗り。「一番美しいバイク」と私は思っている)
そして、ホッとしながら次の旦那さんの打ち合わせを聞いて衝撃を受けた。
完成のイメージがすっごく明確なのだ!!私みたいなボンヤリしたイメージではなく、サイズから形、素材、デザインのコンセプト、全てが決まっていて、技術的に可能かどうかの打ち合わせ。微妙なニュアンスの違いも、妥協することなく伝わるまで何度でも伝える。
「なんだこの人…」
当時はただのサラリーマンだった彼の、まるでプロの様な打ち合わせ風景を見ながら、すごく不思議に思ったのだった。

しかし、
やはり一般ピープルなわたしには「なぜわざわざオリジナルを?」という疑問が湧いた。売ってるのでよいじゃん?と………あまーい!!

彼の欲しいものは『売っていない』のだ!

自分が欲しいデザインを思いついた!→探してもそんな物は無い!→結局作った方が早い!という結果。
だから既製品であるのなら全然それで構わないと言ってはいるものの、
まあ、その「欲しいデザイン」というものが「斜め上」なのね〜…と納得。
(そのうちギャラリーページでも作りますね!)

そしてまだ何にも知らなかった当初の私は、そんな男を前にして「欲しいデザインのカバンが見つからないんだよね〜」と口走ったらしい…。無防備に…。
今なら分かります。
「見つからないのなら自分で作ろう!」となるに決まってるじゃん!!

しかし、パニックになりながらデザインしたものの、
出来上がってみれば、それはもうとても素敵で!!(さすがプロの技)、
自分で作る楽しみを知ってしまったのでした。

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↑今では味が出てきてロサもお気に入り⁈

そう。
これが「カスタム」ってやつなのですね!???(衝撃の気づき!)

そしてそんなあなたにとっての「カスタム」の真骨頂が
あのハーレー『My Maria号』なんですね??

と、少しずつ少しずつ
理解している途中のヨメなのでありました。

ああ。でも変な世界に踏み込んでしまったのかも。

*ダンナの感想*

カバンネタが続いていた中でヨメさんのネタがまさかのカバンネタだったとは……(汗)。当時ヨメさんが「探しているカバンがあるけど見つからない」と言っていて、どんなカバンかを聞いてみると通勤にも使えるトートバッグの形なんだけど、背中に背負えるようにもしたいと言い、聞いたオレのイメージでは海外の女の子がペッタンコの学生カバンを背負って自転車に乗っているようなカバンをイメージしたのだが、トートバッグなので形が違うと言う。そうなると探すのも難しいし、そこまで決まってるなら造った方が早いとなったわけだ

トートバッグなので背負うとクチが開いて中に入れている物が見えてしまったりするのでフタになるベルトかジッパー、ギボシなんかが必要で、ジッパーにプラスしてデザイン的にギボシを採用。取っ手部分は腕から肩まで通せるまでの長さがあれば肩にかけて使用する事もできる等、要所要所の注意点なんかを確認しながらヨメさんのオーダーバッグ第1号が完成したのでした

オレはもう長く忘れた感覚だけど、『世界に1つしかない』という自分だけの1点モノが完成した喜びはやっぱり相当大きかったようで、これを期に色んなモノに挑戦していくようになった

オレの思うヨメさんの力作は定期入れで、サイズの寸法出しから生地を選んで型を作って裁断までして、裁断した生地にロクとロサの刺繍をチェーンステッチで入れてもらってから再びモッチーにお願いして成形してもらったので物凄く手間と時間がかかっている

これも毎日使っているヨメさんお気に入りの1点モノである

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