緊急事態宣言が出る前の3月に、ヨメさんに桜を見せたくて静岡県の沼津まで行った時の事である

沼津を拠点にして西伊豆の松崎という場所まで走ったのだが、とても天気の良いツーリング日和というヤツで、海岸線の結構なコーナーがある路面が凸凹な道であるのにも関わらず、あちこちでたくさんのライダーを見かけた

そんな中でもちろん全員ではないのだが、途中すれ違うバイク乗りの半分くらいのグループが片手を挙げて挨拶をしてきて、オレは集団でもなくヨメさんを乗せた1台で、荷物も最低限の荷物以外は拠点である沼津に置いてきているのに、ツーリング特有の挨拶をされた事が不思議だった

正面同士ですれ違うのだからナンバーは見えないし、1台で走ってるオレなんて、地元のヤツかも知れないからだ

挨拶してくる相手は天気も良くてテンションも上がっているのかも知れないが、オレは路面が悪い峠をタンクシフトで片手でハンドルを握って片手でギアチェンジをしているので、なかなかスリリングな状況が多いなか必死で応えた(しかもサスペンションなしのリジッドで2ケツね:汗)

バイク乗り特有のこの挨拶を、オレはもう長くやらなくなった

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もちろん相手がしてきたら応えるし、ミーティング会場で見送ってくれるスタッフの方たちにはほぼ100%しているが、20歳ぐらいの時にはそれこそガン無視どころかツバを吐かれたりもして、相手が自分と同じようなテンションとは限らないという現実を学び、自重していくようになっていったというところか

そもそも今回のようにオレが1台の単独でオレの方から片っ端から手を挙げていれば逆にアタマがおかしいヤツと思われそうで鬼スルーされていたかも知れないが、『空気を読むようになって自分からはしなくなった』ツーリングの挨拶も、日常の生活でなら当然別で、近所を歩いている時に知っている人を見かければ声をかけて挨拶するし、それはオレがバイクに乗っていてヘルメットにグラサン姿で誰だかわからない状態でもアタマを下げて挨拶をしている

それこそ走行中に車線変更で前のクルマに入る時にも手を挙げて「(すいません)」感を出すし、信号待ちの隙に一番前まで出る時にもクルマには解るようにペコリとアタマを下げて「(前を失礼しますね)」感をアピールする

それはハーレーだろうが風乗りジョニー号だろうが同じだし、それこそバイクに乗ってなくたって変わらない、ただの『礼儀』の話である

オレは見た目ガラッパチでもソコはちゃんとしたいと思っているし、逆に見た目ガラッパチでやってる事もガラッパチなら終わってるとすら思う(汗)

それはその方が『カッコイイ』と思うし、逆にカッコ悪い事はやりたくないという、あくまでオレの考え方である

そんな事を踏まえた上で、明日はちょっと『ある事件』について触れたいと思う

(*つづく)

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