今の仕事として落ち着いているマンガの仕事は、報酬はピンキリで安い仕事と高い仕事ではゼロ1つぐらい違う

これもコンペ形式でクライアントがハマれば採用なんてケースもあり、「まずは3カットほど描いて下さい」なんて頼まれる時もあるし、せっかく描いても「今回はお見送りさせて頂きます、申し訳ありません」なんて返され、「(申し訳ないじゃねーよ!)」と思うぐらい、一銭にもならない仕事なんかもある

少し前にYouTubeブームに乗っかろうという人が多い話をしたが、何もコダワリを持たない、『おまかせで』なんてクライアントもいれば、ガッツリ構想を練っていて「コレを描いて下さい」なんてクライアントもいる

要はデザイナーにまずはクライアントがイメージするキャラクターをコンペ形式で募集し、そこで採用したキャラクターを題材にする、「(それならそのデザイナーにマンガも描かせろよ)」と思うのだが、それよりも費用を抑えられるので『このキャラクターを使って3カットほど違うアングルで描いて下さい』と、更にコンペ形式で漫画家を募集するわけだ

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世に出ているマンガでいうならド◯ゴンボールのそれぞれのキャラクターで『似せて描いて下さい』というわけで、「ちょっと似てないな…」と判断されれば落とされる、それがマツゲの長い少女マンガ風だったりする時もあるわけで、「(そんなにクオリティを求めるなら最初からデザイナーに描かせろよ!)」となるし、そこで落とされても報酬はゼロだ

それはもう経験で、そういう痛い目を見て仕事を選んでいくしかないし、「(フザケんな!)」と思っても泣き寝入りするしかない

それを教訓にして見つけた仕事でも、ほとんどのページに赤字が入って描き直しになったりすると、とてもじゃないが最初の金額じゃ合わない

それを訴えるといきなり契約解除されてそれっきりで逃げられ、その分の報酬すら払われない、ゼロなんていう時もある

修正する内容も「一番最初の冒頭シーンは、全面湖の前に主人公とその家族4人が並んでるシーンをお願いします」なんて言うが、全面が湖なんて描くなら人物は相当『引いて』描かなきゃアングルとして収まらないわけで、その結果4人の内で誰が主人公かなんて解らなくなってしまう(汗)

正解は『湖』と『人物』を別のコマで分けるか、TVのワイプのように主人公の顔だけを別コマにするしかないのだが、ソレがクライアントは解らない

そういう馬鹿なクライアントに一方的に契約解除されたりして痛い目を見て、また勉強していくのである(汗)

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